12月28日の当blogでお伝えしました伊達直人騒動。1ヶ月もたたない間に全国で展開されている。最初は「いい話だな」と思った。タイガーマスクの本名伊達直人名義というのも粋だ。ランドセルというのもいい。しかし…最近の盛り上がり、ちょっと変な感じ。
京塚昌子、肝っ玉かあさん。役のイメージとは異なり、短気、酒豪。
矢吹丈。確かに孤児院で育って、ドヤ街では子供たちに慕われたけど、人知れず恵まれない子供たちにプレゼントをするような人間じゃない。
本郷猛。少年ライダー隊とかあったけど、別に子供たちの為に戦っていたわけでもなく。
若月ルリ子って、そりゃ、孤児院のおねーさん(ある意味、職員)じゃん。
伊達直子、伊達ニャオトに至ってはもう何が何だか。
それと、ランドセルは有りだと思うんです。文房具も。でも食べ物はやめましょう。手渡しするならともかく、匿名で玄関先に食べ物を置いておくなんて、勿論善意なんでしょうが、非常識じゃないかと思う。ボクシングググローブとか、ビジネスバック。なんのこっちゃ。
さらに、”ムスカ”と名乗って、「天空の城ラピュタ」のDVDって…意味がわかりません。ランドセルもついてたみたいですけど、なんでムスカがタイガーマスクに感動するんだ?ラピュタの登場人物だったら、「親方」とか「おかみさん」ならわかるけど。
単にアニメや漫画のキャラクターを名乗ればよいというものではないと思うのです。孤児院で育って、自分の強さでお金を稼ぎ、孤児たちを勇気づけ、支援し続ける伊達直人だからこそ児童施設へのプレゼントに意味があると思うのです。この運動、一時的なものではなく、せっかくなので、伊達直人運動(タイガーマスク運動では、決してない)として、NPO法人などの受け皿を作るとよい。そして、寄付をする側は、ただ自分の善意に酔うのではなくて、ちゃんと責任を持って実名で寄付をすべき。公表さえしなければ売名行為にはあたりませんし、出自のしっかりした贈り物であれば、貰う方だって安心。税制控除も受けられる。
水を差すわけではないんですけど、どうもおかしな方向に行ってると感じるものですから…。