ミステリーって、あんまし読まない。ってゆーか、どちらかといえば好きじゃない。虚構の出来事とはいえ殺人が行われ、それを探偵が解決したからと言ってすっきりするもんじゃない。まして、それを読者である自分がしたり顔で当たった外れた騙されたということを楽しむのってなんか下品(ミステリ好きの人がいたらごめんなさい)。
じゃ、なんで読んだの?と問われそうですが、単に映画館で予告編を見て、なんか面白そうだったから、という以外にない。綾瀬はるか好きなんです。
さて、本書。時給1120百円という求人広告をみて応募してきた12人。ここで行われるのは心理学的実験。その被験者。7日間を世間から隔離した施設"暗鬼館"で過ごすというもの。1120百円、つまり112,000円。誤植かも?と思いつつ参加する主人公結城。そこでは、周到に用意されたルールと参加者に一人1つの凶器。
このBlogでも良く書いていますが「人狼」(タブラの狼、ミラーズホロウの人狼等)好きな人には楽しめるかもしれません。あと、「ライアーゲーム」とか。ただ自分が人狼好きなのはあくまでもロールプレイだから。実際に疑わしい人を多数決で"吊った"り、狼になって村人を食い殺したりしたらちょっと嫌かも。なんかそういう後味の悪さをミステリには感じてしまうのです。最後はやっぱ「楽しいゲームだったね」で終わりたい…。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (226件) を見る