日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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小中監督、ふたたび

ふたたびというか、この3週間、かなーり濃い時間を過ごさせていただきました。昨日がグリソムギャングの小中監督特集「小中和哉、ふたたび」の最終回。上映作品は昨日に引き続き「七瀬ふたたび」。ゲストは、「七瀬―」のプロデューサー、小椋悟さんでした。
 
 小中監督作品をとりまく俳優さん(関さん、神田さん)、脚本家さん(小林弘利さん、小中千昭さん)、スタッフ(アクション監督・谷垣さん)、そしてプロデューサーさん(小椋さん)のお話を小中監督と一緒にお聞きすることができ、小中監督のお人柄の素晴らしさを確信できました。「一緒に組んで楽しい」「また一緒に仕事をしたい」というのはすべての人から出ていた言葉で、私もこの機会を通して、改めて小中監督が好きになってしまいました。私はこの業界の人間でもないし、一ファンとしてこの企画に参加をさせていただきましたが、そんな私にさえ、気を使っていただき、訥々と語るお話には映画に対する想いが溢れており、単に映画好きという私との共通点を見出すことができました。
 当たり前な話ですけど、映画業界にいる方々は、皆さん映画が好きなんだなぁと。羨ましい想いでこの3週間を過ごしてまいりました。一方で私のような小市民は、生活が第一で、あまりにも不安定な映画業界には絶対に入れないんだろうなという想いも改めて気付かされました。
 「星空―」で、理沙の担当医、上田が尾崎に対し「俺はお前たちみたいに夢食って生きているんじゃない。手間取らせるな」というセリフがあります。小中監督をはじめ映画関係者っていうのは、おそらく今も夢を食って生きてるんだろうなぁ。
 好きなことを仕事にできる。勿論それは楽しい事ばかりじゃないでしょう。生活だって決して安定している人ばかりじゃない。何億も掛けて撮った映画が当たらなくて回収できないってことも結構あるらしい。それでも映画を撮り続ける皆さんは、本当にすごい。自分は好きでもない仕事を何十年もやっているけど、でも恐らく世の中の多くの人は、私と同じような人の方が多いにちがいない。
 小中監督の80年代90年代そして最新作を改めてスクリーンで観ることができ、変わっていないその姿勢に感激しました。監督のスタンスは30年たっても何も変わらない優しさに溢れていました。おそらく、その人柄の良さが作品を作り続けられる源になっているんだと思いました。
 映画はたくさんのスタッフの想いを一つに結集させ完成する。でもどんなに良いスタッフを集めたからといってもその作品が素晴らしい作品になるとは限らない。それを可能にするのが、監督という仕事なんでしょう。そう考えると、監督は部・課長と一緒です。経営者(社長以下役員)はプロデューサー。スタッフ(部下)全員の能力や動きを直に判断し、部下が仕事をしやすい環境を作ることで、100%以上の力を発揮させる。ワンマンでもいけないし、迎合し過ぎてもいけない。この絶妙のバランスが、どんな組織でも束ねる為に必要な能力で、うちの会社くらいの単位でいうと課長に近い。

 監督がリメイクするならという問いに一番に出てきたのが「星空のむこうの国」だったことはとてもうれしかった。小中監督作品の中で自分が一番好きな作品が、監督にとっても特別な作品だということは喜ばしいこと。反対はしたけれど、「星空―」がなかなか観れない今、やはり、「星空―」のセルフリメイクはやはり見てみたいと思います。ぜひ実現してほしいです。
 
 そーいえば、「天体戦士サンレッド」のアニマルソルジャーの原点はもしかしたら「くまちゃん」じゃないのかな。とすると、くまちゃんの新しい物語を兄上と作るっていうのもありかもしれない。。。

 これからも、ハートウォーミングな作品、希望が持てる作品を期待しています。
 
 そうそう、「地球に落ちてきたくま」の上映会是非やりましょう!またお会いできる日を楽しみにしています。