昨日2010年版「時をかける少女」を観ていて、昔の奴が観たくなり、
1983年 原田知世版、1997年 中本奈奈版、2006年 アニメ版の3つの映画版を観る。中本版だけビデオなんで、画像が荒かった。それがまたいい雰囲気だったのですが、それはともかく。
知世ちゃん版は、何度もみてるけど、最後の未来の場面は、1994年。うわー、もう全然過去でした。中本版は、時代設定が昭和40年なんで、深町君との再会は、昭和55年。これも全然過去。2011年は充分未来です。
なんだろう、「キュン」とした感じはどの作品も共通で、まさにこれが「時かけ」フォーマットだと思いました。おそらく、今の人たちは、知世ちゃん版を観ても「けっ」と思ってしまうと思うので、アニメ版や2010版が出来、それぞれの時代の若い人たちが感じることのできる作品にリファインされるはとっても良いこと。
久しぶりに観た中本版も、全編白黒で今の人たちにはあまりなじまないかもしれませんが、私的には結構良かった。音楽が松任谷由実の「時のカンツォーネ」という曲で、知世ちゃん版の「時をかける少女」の歌詞のまま(一部違うけど)、音だけ変えているという変わった趣向のもの。ちょっと大人っぽい雰囲気の「時かけ」ですがこれはこれで良いです。
まぁ、でも、やっぱここまで「時かけ」が様々なクリエイターの心に響いている原点は、間違いなく知世ちゃん版でしょう。障子にシルエットで知世ちゃんの姿。「時をかける少女」のタイトルバック。ここでまずやられます。大林監督ならではの映像表現は、未完成な少女の不安定な心の揺らめきを的確に表しています。最後のカーテンコールも、最初観た時は「なんじゃこりゃ」と思ったものですが、いまでいうミュージッククリップみたいで、とても楽しい。哀しい結末の物語ですので、このカーテンコールがあることで救われます。
中本版だけビデオなんで、DVDを買うことにしよう。。
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