日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

人生五十年

 織田信長が「人間五十年、下天のうちをくらぶれば 夢まぼろしのごとくなり」と吟じたのが大体400年前、唄われている敦盛の時代で800年前。最近は、世界の平均でも67歳、日本に至っては、82(男79、女86)歳らしい。
 ♪15(歳)で姉やは嫁に行き〜と童謡「夕焼け小焼け」で唄われているように、ちょっと前まで15歳で結婚していたりする。私たちの世代ですら、女はクリスマスケーキ、25歳を過ぎたら売れないとか言われていた。ところが最近は30過ぎても結婚しない人が多い。
 
 最近、放射能の問題が叫ばれて、その影響で遺伝子が傷ついたり、がんの発生率が高くなったりするんじゃないかと懸念されている。でも昔、人生50年だったことを考えると、今の長寿命社会は、決してよい方向にすすんでいないんじゃないかと思ったりする。ものがあふれ、家族やコミュニティ、もっと広く社会全体が家庭を持つことを本能的には望んでいるものの、どちらかといえば個々人の問題であるという風に議論を避けてしまっている。子供が作れない身体ならともかく、五体満足に生まれて、機能的な問題もないのにいつまでたっても子孫を作る事をせず、欲望のままに自分の人生を謳歌する。散々楽しんだ末の結婚出産では、母体に影響があるばかりでなく、生まれてくる子供に障害が発生する確率も飛躍的に大きくなる。出産適齢期というのは、正確なデータをもとに算出しているわけではないので、あんまし信用してはいませんが、生むことは勿論、子育ても結構体力使います。
 「生まない選択」などと言うのは、遊びたい、自分の欲望を満たしたい事の言い訳で、産みたくても産めない人にとっては、こんな贅沢はない。生物としての繁栄、永続性を拒否した種は衰退の道を一気に転げ落ちている。
 
 今回の放射能騒ぎは人生をもう一度考え直す良い機会だと思う。自分さえよければいい。「そうかもしれないけど、そうじゃないんじゃないかなぁ」と、思ったりする。