『赤ちゃん本舗』調べのお名前ランキングが発表されてました。→http://www.akachan.jp/company/news_release/news/pdf/000542.pdf(2016.11現在公開終了、リンク切れています。)
うちの息子の名前が1位でした。うちの長男は、平成4年生まれ。この年のベスト100にすら入っていません(明治安田生命)。当時は抹香くさい名前とあまり評判良くなかったんですけど、20年経ってやっと時代が追いついてきたって感じです。
カミさんと私は、変わった名前を付けたってつもりは全然なくて、まず大前提として、音読み、漢字1文字がいい、という事でした。健太郎くんも、健一くんも健太くんも呼ぶ時は大体「ケンちゃん」となります。略した愛称よりも呼び名がそのまま名前というのが良いのではないかというのが一致した意見でした。
それで、いろいろ文献を漁り「維摩経(ゆいまきょう)」に「泥中蓮(でいちゅうのはちす(はす))」という言葉を見つけたのです。
維摩経っていうのは、御釈迦様の弟子で、維摩って人が書いた経文。般若心経が「一切は空である」と説いたのに対して、維摩経は、観念的な思想ではなく現実的な視点で人生の機微を感じ仏の道を極めて行くという経典です。
その中の一文で「泥中蓮」という言葉があり、意味は「蓮の花は泥(水)の中できれいな白い花をつける」というもの。世の中は汚れに満ちているけどそんな中でもきれいな白い花を咲かせてほしいという私たち夫婦の願いを込めた名前なのです。
ちなみに、下の娘の名前は、「澪(みお)」。万葉集の「みをつくし 心尽して 思へかも ここにも もとな 夢にし見ゆる」(詠人不知)他から取っています(表向き)。澪つくし(澪つ串・澪杭ともいう)とは、当時水運の要であった川の幅や深さが船の通行に問題がないという事を示した、川に立てた標識のこと。これを「身を尽くす」とかけて万葉、古今の昔から歌として詠まれてきました。「身を尽くす」と合わせ、人の役に立つ標となるような人に育ってほしいという親の想いであったりします。
勿論、字画とかも散々調べましたけど、読む本によって可もなく不可もなくって感じでした。
子供の名前を付けるのは、親の特権であります。それぞれに思いを込めて付けられているんだとは思いますが、それにしても最近の子供の名前はちょっとすごい名前が多いっすね。