副題は、「われわれは「日帝支配」を叫びすぎる」1993年3月初版。
韓国人が日韓併合以前の劣悪な環境、体制と日韓併合時代の功利について真摯に向きあい、韓国の将来あるべき姿を考察したという事で当時ベストセラーになった本。更に、著者は京畿道生まれの韓国人となっているけど、実は巻末解説を書いている加瀬英明氏ではないかと物議を醸した。
勿論、韓国人がちゃんと歴史に向き合ったとすれば画期的な本ですが、はたして本当にそんなことができるだろうかというのが疑問ではある。でも著者が日本人か韓国人かが重要なのではなく、ここに描かれている事は決して間違いばかりではないという事の方が大切だと思う。
韓国の歴史は、中国に隷属し、近代に至っても周辺の強国にすり寄ってそもそも独立国としての体をなしていなかったのは事実。日韓併合によって、日本が内地の血税を使い、多くのインフラを整備し教育を施し悪い因習を排除していった事は事実でしょう。それを帝国主義に基づく植民地支配だというのはあまりに酷い言われ方。どこの世界に植民地ごときにここまで肩入れする?あくまでも併合は植民地ではないのです。
韓国の最高学府ソウル大学の前身、京城帝国大学は、併合時代に、6番目の帝国大学(東大、京大、東北大、九大、北大の次)として作られている。植民地に帝国大学を作るか?
一番近い国なのに、何故それほど敵対意識を持つのか。正直こっちこそ謝ってほしい事がたくさんある。でも日本は、あえて事を荒立てることはしない。こちらが黙っている事をいいことに好き勝手なことをするのは、大人のすることではない。
どんなに辛い過去でも、勝手に美化したものではなく、自国の歴史に正面から向き合う事がまず必要だと思う。その中で誇るべきところがあれば誇れば良い。そして新しい歴史を作っていけばよい。人の褌で相撲を取って、挙句の果てにその褌は自分のものだと言ったり、負けた時は人の褌のせいだというような品性下劣な国民性を改めて、世界の中で真の意味で誇れる国、愛される国になってほしいと心から思います。
ちなみに私、嫌韓ではないんですよ。鷺沢萠作品を読んでから、何しろ一番近い異国だし、出来れば仲良くしたいのです。KARAも少女時代も可愛いし。でも、日本好き好き言ってる彼女たちも、国に帰れば「独島は自分たちのもの」「日帝支配を謝罪せよ」「従軍慰安婦補償だ」といってる今の状況では、見た目のきれいさに騙されきれない自分がいるのです。
韓流に浮かれている人に特に読んでほしい1冊です。
醜い韓国人―われわれは「日帝支配」を叫びすぎる (カッパ・ブックス)
- 作者: 朴泰赫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1993/03/01
- メディア: 新書
- クリック: 35回
- この商品を含むブログ (6件) を見る