日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「星を追う子ども」 を観る。

 引き籠っていたので、録り溜めたDVDを3つ観た。とりあえず「星を追う子ども」の感想を書きます。
 
 「星を追う子ども」は、昨年5月に公開された新海誠監督の最新作。前作の「秒速5センチメートル」は、限定生産DVDBOXを買っちゃうくらいハマったのですが、この作品は劇場公開時に観れず、やっとレンタルして観ました。
 結論から言えば、「うーん」って感じでした。いや、いい話なんですよ、絵作りはきれいだし。ただ、あまりにもジブリしていて、そこかしこにジブリのコピーと思しきシーンが。これまでの新海作品とは明らかに違います。キャラクターもストーリーもまんまジブリ。ただ、空の色とか雲や星、草原の風景なんかは、「あぁこれはジブリじゃなくて新海作品なんだった」と思わせるけど。
  
 お話は、母親と2人で山間部に暮らす少女明日菜が、ある日怪物に襲われる。それを助けたのが、憂いを含んだ少年シュン。シュンは「アガルタ」と呼ばれる世界からやってきたという不思議な少年。少年に恋した明日菜は、「また明日ね」と自分の秘密基地での再会を約束するが、少年はやってこない。失意のまま家に帰ると母親から明日菜のスカーフを腕に巻いた少年の遺体が発見されたという…。
 翌日学校では、産休で担任が交替し森崎という教師が赴任してくる。森崎の授業では、古事記にある伊邪那岐伊邪那美の黄泉の国説話を教えてる。こんなもん、普通、中学校の授業で教えるか?戦時中じゃあるまいし…と思ったけど伏線なんですね。この世界中の神話、伝説にある地下(死後の国)伝承には、死者を蘇らせる力がある事も説かれていて、がぜん興味を持った明日菜は森崎先生宅まで質問に行ってしまう。実は森崎が先生というのは世を忍ぶ仮の姿。実は地下世界「アガルタ」の秘密を狙う組織の一員だった。森崎と一緒に「アガルタ」に赴く明日菜。そこは、地下とは思えない広大な世界だった。

 こんな感じの冒険ファンタジージュブナイルです。私、元々ジブリ好きなんで、ジブリっぽい話が作りたいという気持ちは判らないではないです。しかし、独自の世界観を既に完成させていたと思える新海監督がこういうことをやるのはどうかなと思う。作品としては、良くできていると思うけど、これは、オリジナルの新海作品というにはちょっと気が引けてしまいます。
 次回作は、元に戻って、THE新海誠な作品を臨みます。

 あ、ちなみに今日観た他の作品は「犬神の悪霊(たたり)」と「フランケンシュタインの怪獣・サンダ対ガイラ」明日以降に感想を書きます…。