フォーリーブスのメンバー北公次さんが、肝臓がんで亡くなりました。享年63歳。
「フォーリーブス」の全盛時代を知るのは私たち世代までだね。トシ坊(江木俊夫)、ター坊(青山孝、後に孝史に改名)、マー坊(おりも政夫)、そしてコーちゃん(北公次)の4人の、60〜70年代に活躍したジャニーズのアイドルグループです。
かれらのかっこよさは、幼少時代に完全に刷り込まれました。一番有名なのは「ブルドック」でしょうが、「地球はひとつ」「踊り子」「急げ!若者」など、今聞いても全然古さを感じない曲も多い。その証拠に今のジャニーズの子たちもフォーリーブスの楽曲をアレンジを現代風にかえつつステージで唄っているのを何度も見たことがあります。
コーちゃんは、初めてステージでバック転をやったアイドルでした。ジャニーズと言えばバック転。今は全員ができるわけではないと聞いていますが、コーちゃんのバック転は衝撃的でした。
解散後の人生は、迷走に迷走を続けました。80年代後半に著した「光GENNJIへ」は、自身とジャニーズ社長ジャニー喜多川との赤裸々な関係を暴露したもので当時すごく話題になりました。
ジャニーズvs元ジャニーズによる全面戦争の結果は、現在の状況をみれば明らか。私も好きな映画「竜二」出演以降は、2002年にフォーリーブス再結成まで目立った芸能活動はなく、完全に忘れられた過去の人でした。
フォーリーブスの中でも一番かっこよくて大好きでした。実際は性格も悪いし、金にも女にもだらしない男だったようですが。でもそんな無器用な様子を知っても、どうしても嫌いになれませんでした。フォーリーブスの中でいつも何かに苛立って、いつも哀しさを抱えた存在、それがコ―ちゃんでした。
フォーリーブスとしての唯一の主演映画「急げ!若者」もジャニーズ事務所との関係からか、一度もビデオ化、DVD化されていませんが、アイドル映画として埋もれさせてしまうには惜しい映画です。
"フォーリーブス"は(fourleaves)4枚の葉=幸運の四葉のクローバーという意味。 ター坊もそしてコ―ちゃんも鬼籍に入った今、twoleavesになってしまいました。是非この作品のソフト化を臨みます。先に逝ったター坊とコーちゃんの一番の手向けになると思うんだけどなぁ。
ご冥福をお祈りいたします。
2010年、「急げ! 若者 tomorrow never waits」を36年ぶりに観た感想blogはこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/hee/20100110