日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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自然災害と向きあう日本人の気質

 ちょっと最近また地震が多くて、怖くなって色々と調べてました。ここら辺が文系A型なところで、とりあえず判らないことがあると調べに走ってしまいます。
で、youtubeに、すっごい動画を発見しました「2011年の日本の地震 分布図 Japan earthquakes 2011 Visualization map (2012-01-01)」というタイトルなんですが、2011年の1年間に起こったM3.0以上の地震を視覚的に判り易く表現しています。地震の規模を○の大きさと音で、○内に震源の深さを現わしています。タイムは1日を1秒で。特に3.11の衝撃と、それ以降の地震の多さには恐怖を覚えざるを得ません。
 まずは動画をリンクしておきますので、ご覧ください。9分ちょっとですけど目が離せません。

 昨年1年間でM5以上691回。M3以上ですと実に19,349回も起きています。
プレートの突端に、造山活動によって出来上がった地域の日本は、その土地の成り立ちからいっても地震とは切っても切れない縁があるわけです。日本書紀にも地震という言葉があり、万葉集には地震について詠んだ歌があるくらい、日本人の営みと寄り添うように地震はあるわけで。もっともそのおかげでニッポン全国どこに言っても温泉を楽しむ事が出来、中緯度に弧状列島が形成されたおかげで、様々な顔を持つ地域や四季を楽しむ事ができる。平地はほとんどないから、山からの恵みを受けつつ、肥沃な扇状地ながら狭い土地に肩寄せ合いながら生活する。すると当然、鉄砲水や土砂崩れなんかで、家が流され、田畑が埋まる。
 紙と木でできた家と外国人は笑うけど、そういった激しい自然環境に対抗するというよりも、従容と受け入れ、身近にある紙や木ですばやく住むところを確保し、改めて生活を立て直すというのが、日本人の暮らし方だった。「立って半畳、寝て1畳」とか、ないものはお互い融通しあうご近所さんとか、そういう美徳が、戦後どんどん失われ今や見る影もない。
 でも、思うのです。3.11の時に歩いている人に温かいカップスープやコーヒーを玄関先で配ってた人、整然と並んで、コンビニのレジを待つ人、歩き疲れた見ず知らずの人に声をかけ合う人、そういう優しさや人を思いやる気持ちがどこかに必ずある。それさえあれば、日本はどんなに大変なことが起こっても大丈夫だと思うのです。
 関東大震災の時も、大空襲で一切が焼かれてしまった後でも、たった10年足らずで復興することができたのも、誰を怨むでもなく、前向きに協力し合って生きる事の大切さを知っている日本人的気質のなせる技だと。
 西欧化の良い点は確かにあります。でも自分たちの血の中に連綿と生き続けるこういった精神を常に思いながら、地震に備えること。これが大切なことだと思います。