日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「宇宙戦艦ヤマト2199・第一章・遥かなる旅立ち」 を観る。

 本放送が1974年、1977年に劇場用ですから、30年以上経ってやっとリメイクされました。本放送からですと実に38年ぶり。本放送時は、裏番組の「アルプスの少女ハイジ」か「猿の軍団」のどちらかを観ていた記憶があります。だから、ヤマトを初めて見たのは夕方の再放送から。ちなみに映画第1作は、何故か観ていません。興味はあったのですが、再編集版というのが引っ掛かって観なかったように思います。実は最後が異なる(スターシャが死んでいてホログラムで出てくる)と知ったのは、公開が終わってすぐ位のことで、時すでに遅し。後にTV放映された劇場版と称するものは、まさにTVシリーズの再編集版。1979年に第1作と2作、それと「海のトリトン」の3本立て上映「ヤマトフェスティバル」の時も初映のものとは異なるもので残念に思ったものです。というわけで、第1作を見逃したトラウマから、その後の映画は劇場公開時に全て観ています。

 通常、TVシリーズ→劇場映画→ソフト化というビジネスモデルが普通ですが、今回のヤマトは、全く逆のルートで公開されます。つまり、全26話のTVフォーマットで制作し、第1章(今回)は2話分1時間、以降第7章まで4話/章で映画公開。映画公開と同時にDVD/Blurayソフト販売とpay-per-view方式で配信、通常のTV放映は1年後というやり方。最近では、「機動戦士ガンダムUC」がこの方式らしい。最近は映画も前後篇だったり章立て3部作とか、ハリーポッターなんて、7章しかも最終章は前後篇なんて公開を仕方をするから、そういう公開形式に観客も慣れたという事か。全国10館限定公開というのが残念ですが、今のの映画人口から考えたらこれ以上フィルムを焼くと大変かもしれないからこれくらいが限界というのも判る。

 さて中身ですが、今回の第1章は、ヤマトが地球を出発するまでを1時間で描いています。オリジナルが3話でしたから、時間的には短縮していますが、密度が半端ありませんでした。当時説明不足で矛盾だらけの物語に整合が取れるような設定が付加されて、ストーリー的な突っ込みはほぼ皆無。画も現代風にリファインされていますが、オリジナルのテイストから完全に離れていないので、違和感なく物語に入り込めます。
 
 冒頭は冥王星域会戦。「ガミラス艦が降伏を呼び掛けています。返答はどうしますか」という通信士に沖田艦長が言う「バカメと言え」通信使「?」「バカメ、だ」このシーンもありました。
 古代守が「ゆきかぜ」で特攻するくだりは、オリジナル版とは少しニュアンスが異なります。この改変は嫌ではありませんでした。観てない人もいると思うので、詳細は後日。とても太刀打ちできない戦いをしなければならなかったこの会戦には、大きな目的があったんですねぇ。
 その後、地球に向かう沖田艦(今回はきりしまという艦名がついている)は、火星に墜落した宇宙艇から、通信カプセルを回収した待機軍人(古代と島)を載せる。偶然いた宇宙戦士訓練学校の生徒じゃなくて、この回収任務の為に3週間前から待機していたという設定。ここら辺も偶然によるストーリーではなく、目的に沿った行動となっていました。
 「宇宙戦艦ヤマト」の映画は、巨艦ヤマトが大宇宙を往く、それが見たいばかりに毎回劇場に足を運んでいましたが、作を重ねる毎にトンデモ話になってきて、正直ついていくのが大変でした。第1作は作画が乱れていて、登場人物の顔がシーン毎に違ってました。だから早くリメイクしてほしかったんですよね。しかし、待った甲斐がありました。第7章まで楽しめそうです。
まだ劇場に行っていない旧ヤマトファンの皆様、是非足を運んでください。1,000円だし。2週間くらいしかやらないみたいなんで気がついたら終わってるかもです。