洋泉社と言えば映画秘宝。本来、MOOK本のレビューはあんまし書かないのですが、これ、まさに自分的にはドンピシャな企画本だったので、迷わず新刊購入。今読んでる本を中断して読んでしまいました。
タイトル通り1959-1979までの日本映画101作品を24名の執筆者によって紹介されています。
日本映画の第2期黄金期から、五社協定による混迷、観客激減、従来のスタジオシステムの崩壊、独立系プロダクションの台頭、そして大作1本立て興行、メディアミックスの角川映画のスタートまでの20年間の珍作名作群。おそらくこれほどバラエティに富んだ映画が作られた時代はないと思う。DVD化されている作品もあるけど、殆どがメジャーな作品で、ソフト化されていない作品も数多い。洋画が1本1000円位で旧作が変えるのに、日本画映画のDVDって、5、000円が相場。最近廉価版が出てますが、それでも3,000円、これでは邦画のDVDを買う人は広がりません。古い映画はせめて洋画並の値段にしていかないと。
かくいう私もここに紹介された作品はタイトルは知っているけど観ていないものも多い。特にプログラムピクチャ時代のシリーズもの。「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」「野良猫ロック」「座頭市」「顔役」「悪名」ここら辺は近くのTSUTAYAで発見したので今度借りてみよう。
新しい映画もよいけど、古い日本映画の良さをいろんな人に判ってもらいたいです。
映画秘宝EX 鮮烈!アナーキー日本映画史1959?1979 (洋泉社MOOK)
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: ムック
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