なんで24時間しかないんだろうといつも思う。仕事はしないといけないから、ちゃんとする。でも仕事だけの人生なんて味気ない。特にサラリーマンなんて、全てを思い通りにする為には、社長になるしかないし、そんな夢はとっくのとうに諦めた。じゃ、少しでも上の役職に…なんて事も、所詮は中間管理職になる程度で、そこで小さな権力を握ったところでたかが知れているし、それが収入アップに繋がったところで微々たるもの。人生を掛ける値打ちなどない。汲々とそんなことに力を使っている人をみると、植木等ではないけど「今日も一日ごくろーさん」と言いたくなります。
出不精なので物理的に世界を見てまわろうというのも、金と時間があればやりたいけど難しいし、恐らく一生のうちで全ての世界を見て歩くのはなんぴとたりとも出来ない。日本が国として承認している数は本日現在で195ヶ国(日本含む)らしい。10ヶ国位は行った事がある人はたくさんいるでしょう。でも50ヶ国ともなると兼高かおる(知らない人も多いね)位か。では、100ヶ国ともなると、かなり怪しい。しかもただ行った事がある、ってだけではなくて、少なくとも1ヶ月は滞在した事があるとなるとそんな人はいるんだろうか…。
いろんなものに興味があるけど、それを楽しむ程度まで関与するのって難しい。例えば昔の職人さんとかは、義務教育を終えてその世界に入り、以来50年とか60年とか死ぬまでその世界を極めていく。ある意味、憧れだ。どんな会社でも、異動の名のもとに、ころころとやる仕事が変わり、素人集団でまわしている会社なんて本当にそこが浅い。挙句の果てにプレイヤーが目指すものが管理者だという事に何の矛盾も感じない世界はやっぱりおかしい。
私は、多趣味だとよく言われる。多趣味ってことは要は中途半端ってこと。決して良くはないと自分は思う。でも好奇心が抑えられないんだからしょうがない。休みの日は、仕事を100%忘れる。趣味と言われると、仕事より一段低いものに見られるけど本当にそうかなと思う。勿論仕事はお給料を戴いているので誰にも後ろ指を刺されない程度にそれに見合った分はちゃんとやる。趣味も稼ぎにはならないけど一生懸命やる。カラオケとはいえ人前で歌う時は、自信が無ければ延々聞いて憶え、ちゃんと練習もする。それでもあちゃーって時が多いけど。弓も練習の時は真剣に的前に立つ。とはいえ、なかなか当たらないし、毎回反省の連続だけど…。本を読んだり映画を観たりするのも、集中して読んだり観たりして、その後ちゃんと作品の背景を調べたりもする。そして次の作品を手に取る。
私のやってる仕事程度であれば時間はまぁ足ります。しかしそれだけだと本当に底が浅くなってしまう。人生の厚みは仕事だけで醸成されるもんじゃないと思う。
生きることは、辛い事も含めて色々なものを吸収することだと思う。こういう生き方をしていこうすると、やっぱり時間が足りないと思うのです。
(補足)
外務省のhpで国の数について、念の為確認しました。(2012.1.1現在)
195か国です。これは、日本が国家承認している国194か国(最近では、2011年7月に南スーダン、2011年3月にクック諸島を承認しました)に日本を加えた数です。なお、日本は北朝鮮を国家承認していません。
また、国連加盟国数は現在193か国(日本を含む)です。日本が国家承認しているバチカン、コソボ共和国及びクック諸島は国連未加盟ですが、北朝鮮は国連に加盟しています。