日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「カンブリア宮殿」/吉田カバン が面白かった。


と言っても、家に着いたのが22:00を過ぎていたので、半分くらいしか観ていませんが…。

 吉田カバン。知ってはいましたがこれほどまでこだわりのカバンとは知りませんでした。中国などの海外に工場を持って安価大量販売をする時代に、あえて国内一貫生産の体制を崩さない。その製品の質の高さは熱狂的なファンがいるほど。しかも会社は利益をしっかりと上げている。
 吉田カバンは、メーカーながら自社工場をもっていない。全て外部の熟練した職人さんに製造委託をしている。職人技でなければ作れない丁寧な仕事。
 ある職人さんは自分が作ったカバンを街で見かけると「使ってて不具合はないですか?」と声をかけてしまう。それくらい自分の作った製品を愛している。15年前の鞄を修理に出すとその鞄を作った工房に修理を頼む。長い間使ってくれたユーザーの為に、依頼された部分以外にも痛んだところを直してくれる。
 プライドを持って製品を作りだしている職人魂。
 「一針入魂」吉田カバンの社是だそう。この社是が、社員全員にそして協力業者の職人さんたちに沁み渡っている。
 吉田カバンは広告費は一切使わない。製品そのものが広告になり、その使用者が広告塔になってくれる。
 
 会社とはいったいなんだろう。どんどん拡大していく事が悪だとは言わない。しかし、こういう会社の話を聞くと、身の丈を知り、拙速な拡大を続ける会社が愚かに見えてくる。コストダウン競争に巻き込まれ、単に労働力が安いからと海外に生産拠点を移す事で、下支えとなる中小企業が技術伝承されることなくどんどん閉鎖、倒産されていく。
 お客様第一を標榜しながら、なんの仕組みも持たない会社は、結局淘汰されていく。
 
 会社を護る為に、お客様や従業員、仕入先、メーカー、そして家族に迷惑をかけていないと断言できますか。
 自分の会社に関わる人に一人も不幸な人はいないと断言できる経営者はいますか。
 誇りを持って「自分は従業員とお客様の為に仕事をしている」と胸を張って言えますか。

その答えが、吉田カバンにありました。
素晴らしい経営者に、脱帽です。

仕事用の鞄が欲しいので、今度は吉田カバンを買う事にしよっ〜と。