1977年12月だから、小学校6年生だったのか。ニッポン放送の深夜放送「オールナイトニッポン」の特別番組として「ラジオドラマ・宇宙戦艦ヤマト」が放送されました。
この年の8月にTVシリーズを再編集、一部再制作した劇場版が公開され、ヤマト大ブームの真只中でした。この放送は、年末に発売された「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」の宣伝的意味合いもあり、BGMはこのアルバムから全て使われていました。
4時間生ドラマと言っても、本編は約2時間。30分毎に出演者のトークが挟まっていました。
先日何気なくヤマトについて検索してたら、ニコ動に全編アップされていて、思わず聴き入ってしまいました。実家に帰れば、擦り切れるほど聞いたカセットテープがあると思いますが、まさか、今、聴けるとは!
映画(130分)よりも短い本編なので、更にダイジェスト感は否めませんが、ストーリーの構成として、主人公古代進がつけていた航海日記を読むというスタイルで物語が進む形式は、なかなか新鮮でした。
音楽も前述の通り「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」を使っています。私、この中アルバムに収録されている川島和子の有名なスキャットから男性スキャットに続く曲、「明日 (あす) への希望〜夢・ロマン・冒険心〜」がすごく好きで、この曲がドラマで使われたのって、このラジオドラマだけなんです。この曲が、ラジオドラマの最後に使われているんですが、リアルタイムで聴いていたのを思い出すんですよ。
もうすぐ5時になる頃。12月なのでまだ外は真っ暗なんですが、3時頃とは違う闇。蒼くなってきて夜が明ける寸前のあの何とも言えない静謐な感じ。いまだにヤマトを引き摺ってしまうのも、多感な時期をヤマトと並行して過ごしてきたからなんですね。
ヤマトを絶賛する気はさらさらありません。ヤマトよりもしっかりしたアニメ、映画はたくさんある事が今となってはよくわかるから。
でも、それでも、あのインチキくさい故・西崎義展プロデューサーが言っていた「我が青春の艦(ふね)」という言葉が一番ぴったりくる作品なのです。。