後年の作品はあまり好きになれませんが、初期の「青春残酷物語」「太陽の墓場」「日本の夜と霧」「日本春歌考」あたり、1960年代の、学生運動を活写した作品が時代の雰囲気と相まって傑作ぞろい。特に好きなのは荒木一郎主演の「日本春歌考」かなぁ。
「戦場のメリークリスマス」「愛のコリーダ」「御法度」とかになると、ちょっとメジャーを意識した感じがあって、美しいのだけど、本来の大島渚はやっぱり60年代。権力に歯向かうとんがった若者を取らせたら日本一。今後も出てこないに違いない。
TVのコメンテーターとして、「朝まで生テレビ」とかに良く出ていましたが、激してきて訳のわからない事を暴力的に発言する姿は、正直見苦しかった。TVなんか出ないで、ずっと映画を撮っていたら良かったのに。
大好きというほど作品は観ていませんが、いずれにせよ不世出の名監督であることは事実。
改めて大島作品を観てみたくなりました。
大島渚 享年80歳。
ご冥福をお祈り申し上げます。
「日本春歌考(予告編)」↓エロ映画みたいな扇情的な予告編ですが、内容はそれほどではありません(^-^;)。
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