日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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漫画版「ビブリア古書堂の事件手帖」第1巻(交田稜版)購入

 アフタヌーンKC・絵:交田 稜

 もうひとつのコミカライズ版購入。昨日blogに書いた方(絵:ナカノ)は、月刊少女漫画雑誌月刊Asuka角川書店刊)に連載、交田版は講談社good!アフタヌーン』(講談社刊、月刊)に連載されています。
 雑誌の傾向か、ナカノ版の方が、栞子さんがアニメ風で可愛く描かれている。これはこれでよいのですが、少しかわいすぎる。一方の交田版は、新人らしく線は固めだけど、栞子さんの本を見る時の鋭い目と、本から離れた時のおどおどした感じの描き分けはすごく良い。
 男性キャラについては、ナカノ版の方が原作に近い印象を受けました。特に交田版の五浦くんは少しごつい、というか目が死んだ感じ。どの頁を観ても感情が感じられない目。栞子さんの感情をこれだけ見事に描き分けているのにどうしたこと?
 ナカノ版は、1,2巻とも表紙イラストは原作の越島はぐさんのイラストを使用(ある意味詐欺です)。交田版は、交田稜さん自ら書いていて、これは原作の栞子さんに更に高貴な感じを上氏出していてなかなか良い。
 原作表紙の越島はぐのイラストにはかないません。せっかく2パターンもコミカライズしているのに、あと一歩のところで原作の持ち味を生かせていない。

 ストーリーは原作に即しているので、基本一緒。
 絵が違うというのは、原作を使って異なる監督で撮る映画のようなもの。構図や微妙な言い回し、そして人物の造形、心理描写によって異なる印象を持つ。

 原作を越える映画が少ないのと同様、コミカライズもなかなか原作を越えるのは難しいですねぇ。 
 やっぱり2月の原作4巻に期待です…。