日本女子柔道代表監督の"暴力指導"問題。
その前の大阪市立桜宮高校の体罰"指導"を苦にしての自殺。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という諺がありますが、なこと言ったら生まれついて障害を持った人は健全な精神を持ってないってことになります。
元々、「A sound mind in a sound body」は、古代ローマ時代の風刺詩人ユウェナリスの詩の一節から訳されたものと言われていますが、どうやら誤訳であることが指摘されていて、実際は「強健な身体に健全な魂があるよう願うべき」というのがホントのよう。
つまり、「身体ばっかり丈夫なだけじゃなくって、魂も美しくないと駄目よ」ということ。健康だけの力自慢という奴らは今も昔も変わりなくいて、健康であればある程、力が強ければ強いほど、謙虚で周りのものに優しくあるべきということを言いたいのだと。
武道をやっている人間がすべからく粗野であるとは言わない。でもいつも弓道場の隣で練習している柔道教室では、小学生相手に怒声を浴びせ掛け、耳を覆わんばかりの罵詈雑言を並べ立てる指導者がいる。勿論、直接身体と身体が接触し、一歩間違えば死に繋がる危険もあるから、指導者が真剣になるのは判る。でも、言葉の通じない家畜じゃあるまいし、年端も行かない子どもたちに人格否定するようなことまで言う事が指導なのかと、弓友と話すことがある。
それに比べて、弓道場の静かなことといったら(笑)。弓道ではどんな指導においても声を荒げる事は一切ありません。道具も高額だから大切に扱います。道具で叩くなんてことは絶対に有りません。「気合い入れろ〜、声出せ声!」なんてこともないです。気合い入れても中りません。学生弓道は声出しとかするらしいけど、社会人弓道は一組4本の矢が全部中った時(皆中・かいちゅうと言います)に、静かに拍手する程度。声出したら、せっかくの射法が狂います。
「なんか武道やりたいなぁ、でも乱暴なのやだなぁ、ぶたれたり、怒鳴られたりするのやだなぁ」って人に、弓道お勧めです。弓道人口少ないんで、みんなでやりましょうww