伊豆2日目。
前回は、浄蓮の滝に行ったので、今回は、下田まで足を伸ばしてみた。
下田は北海道の箱館とともに、日本最初の開港場となったところ。1854年日米和親条約によってペリー艦隊7隻が入港、黒船来航です。下田は江戸時代1616年、海の関門(御番所)をはじめ、開港にまつわる史跡も数多く、街のたたずまいには石造りの土台や、なまこ壁の建物、入り組んだ路地など海とともに生まれてきた港町としての風情がのこされています。
まずは、下田開国博物館に。
江戸初期から歴史のある下田太鼓祭りの山車や、黒船来航〜開国に至る歴史、ハリスと唐人お吉、日露和親条約のプチャーチン、吉田松陰、写真術の開祖、下岡蓮杖など、下田の有名人、有名どころを余すところなく紹介しています。辻村ジュサブローのハリスとお吉の人形が展示してありました。
そのあと、ペリー来航記念碑(碑前にある碇は、アメリカ海軍から寄贈されてもの)。ペリーって、まず1853年に、浦賀沖にアメリカ海軍東インド艦隊の4隻の軍艦(旗艦サスケハナ、ミシシッピ、サラトガ、プリマス)で来航、幕府の指示で久里浜に上陸。開国を迫った。弱体化していた幕府は結論を1年後に先延ばししたけど、その半年後、横浜に上陸し、日米和親条約を正式に締結。開国となった。細則を決める為、黒船は下田に行き、了仙寺にて下田条約を結びました。
来航記念碑の先の下田公園に開港祈念碑があるというので行ってみる。途中、ジミーカーターの来日記念碑があった。遊歩道の両脇にアジサイがたくさんあって、6月頃なら多分きれいに違いない。その後、ペリーロードに向かうところには下岡蓮杖の立像がありました。
ペリーロードっていうのは、黒船でやってきたペリー提督が了仙寺で日米下田条約締結の為に行進した道。川沿いの旧遊郭街でもあり、小川のせせらぎが風情あります。
地元の名士、なまこ壁の美しい旧澤村邸、歴史の舞台了仙寺、唐人お吉がやっていたという小料理屋安直楼と散策。開国博物館で見た歴史を肌で感じました。
アニメ好きには「夏色キセキ」の舞台となったところ(らしい)。そこかしこにこの作品の幕やポスターがありましたが、私ゃ全然知りませんでした(^-^;)。
海上交通華やかなりし頃は要所だったけど、今は"置き去り"感が強い。これは近くの熱海にも言えることで、団体旅行の落ち込みとともに、大規模ホテルは次々と廃業。そこかしこに廃ホテルがある風景は物悲しい。アニメによる地域振興もいまいちっぽい。今回は季節外れのせいか、観光客もまばらで、観光というより、モヤさまの街歩きみたいでしたわ…(^-^;)。
今度は、お祭りとかやってる時にこよう。
帰り、東名高速大渋滞。夫婦2人でこんなに長時間一緒にいたのは久しぶり。渋滞はあまり好きじゃないけど、いらいらするタイプではないので、こういうのもたまにはよいね。