弓道って、単に弓を構えて矢を射るだけでなく、射場に入り射技を行い退場するまで細かな所作が決まっており、それが弓道教本という形でまとめられています。しかしながら、指導者により解釈が異なって、指導に一貫性がない場合があります。それを統一する為に、指導者の皆さんは「ここはこういう風に指導しよう」と統一見解を出していき、それを後進に伝えるというお仕事があります。今回は、上位者からその指導を受ける為、川崎市富士見公園内にある弓道場にいってきました。
いつもと違うメンバーといつもと違う道場。人見知りで、緊張しいの私にとってはちょっと冒険でありました。10時から4時、たくさんの指摘を受けました。
年齢も性別も様々ですが、品のある射は誰もが目指すところ。先生がしきりに仰っていたのは、「素直であること」。
この歳になると、若い頃よりも指摘をうけることは極端に減ります。善し悪しはともかくここまで生きてきたわけだから外野がとやかく言っても自分の経験の方が優ってしまい、素直に指摘を受け入れる事が出来なくなってしまいがちです。
私の場合、自分にも人生にも自信がありませんから、指摘を受け従うことに何の躊躇もありません。特に自分が未熟な分野について先達の方からの指摘は有難いと思います。
ただ困ってしまうのは、人によっていうことが異なる場合。Aさんはこういっていたけど、Bさんは正反対のことをいう。これでは、どっちが正しいか判りません。そういうときは、更に他の人に聞くとかしないといけない。
あと、自分が指摘する立場にある時、聞いている人が「あぁ、この人返事はいいけど何にもきいていないなぁ」とかはすぐにわかる。面従腹背とは言わないまでも、これではいけない。疑問に思った時は、それをちゃんと問い、納得しなければお互いに時間の無駄。
素直であろうとする事って、いくつになっても大切な事ですね。自戒をこめて。