日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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手放しで喜べない東京五輪開催。


 昨日酔っ払ってリビングで寝ていたら、長男の「おぉ〜」という声で眼が覚める。4時、一回目の投票で東京が選ばれ、マドリードイスタンブールの2.3位決定戦があった時の事。その後「次は5時か…」の言葉を後に静かになり、5時にまた「やったぁ〜」の声で目が覚める。56年振り東京五輪決定の瞬間でした。


 1965年生まれの私は、オリンピックが終わってから生を受けました。早生まれなので、学年的には64年4月〜65年3月までの世代、同学年の方のほとんどはオリンピックイヤー生まれということになります。当然、東京オリンピックの記憶はありませんが、その後のオリンピックは、メキシコ(68)、ミュンヘン(72)、ミュンヘンと同じ年に冬の五輪が札幌であって、その頃が自分の中での五輪は最高潮だったような気がします。時代はスポ根ものが大流行りで、「金メダルへのターン」「君たちは魚だ」なんて、まんまオリンピックを目指すドラマがありました。
 
 さて2020年の東京五輪。スポーツにさほど興味のない私にとって、正直、競技そのものはどうでもよかったりします。だから手放しで「やったー」と騒ぐこともない。仕事的には建設関連産業にいるので、ここしばらくはオリンピック特需も見込まれ、そういう面では恩恵を受けるに違いない。しかし、本来やるべきなのはオリンピックなんだろうか、という思いがどうしてもある。
 震災から2年半が経過して、かの地はいまだに復興の緒に着いたばかり。東京でオリンピックをすれば、競技場建設だけでなく、数々のインフラ整備に多額の税金が投入されます。税金を投入するのは被災地なんじゃない?日々の生活もままならない人がいる一方で「やったー」と浮かれる気にはどうしてもなれません。

 福島の原発問題だって現在進行形で、7年で問題解決なんてできるとは到底思えません。隣国がオリンピック妨害をするかのようなタイミングで水産物輸入禁止とか言い始めるのは笑止なことですが、東北の水産物は危ないというのを120%否定する根拠もない。最終プレゼンテーションでの首相の安全宣言だって、根拠があると思えない。
 世界中の国で、100%問題を抱えていないところなんてないけど、それでも7年という月日は長いようで短い。願わくばこの7年で、オリンピック開催をきっかけにもう一度世界一安全で豊かな国を目指して行く。そういうきっかけとしてのオリンピックであればよいなぁ。

 残された問題は自然災害。東日本大震災以降不気味な鳴動が続いていて、いつ次の災害が来てもおかしくないと個人的には思っています。東京を含め、日本の各都市は沿岸部の狭い平野にあり、南海トラフ地震、富士山噴火があった日にはオリンピックどころではなくなります。とはいえ杞憂ばかりしていても仕方のない事。まずは、オリンピック開催地に選ばれた事を将来に向けてうまく生かしていける7年にして行かないとね。