日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「半沢直樹」最終回

 (ネタバレ含みます。それと見ていない人には??な事も書いてますのでご注意ください。)
 久々に面白いドラマでした。当初こんなに当たるとは思っていらず、次のキムタク、柴崎コウ主演の「安堂ロイド」にかけてたTBSも嬉しい誤算といったところですか。
 おかげで、1クール寄りも短い全10話で原作にも忠実に小気味よくまとめられてました。

 このドラマの成功は、原作に寄るところも勿論ありますが、俳優さんたちの熱演と福澤克雄演出が素晴らしかった事が最大の要因と思います。あの橋田壽賀子が描いてるのかと錯覚してしまう、いじめとも思える長セリフを一気にまくしたてる堺雅人は、「リーガル・ハイ」でも思ったけど、すごい役者さんです。ライバル片岡愛之助(黒崎)、香川照之(大和田常務)を始め、周りを固める役者さんも素晴らしい気の入れよう。特に後半は、視聴率がうなぎ登りだったことも現場に影響しているのか、過剰とも思える演技で、「やりすぎでは…(^-^;)」と思う反面、ドラマなのだ~これくらい過剰でも面白けりゃいいかと納得。香川照之愛之助の歌舞伎っぽく目で演技をする。さすがです。


 福澤演出は、「3年B組金八先生」第5シリーズの演出で知りました。学級崩壊、裏でクラスメートを支配する優等生、心の闇を描いた名作「ガラスの少年」のシーズンです。これも泣かされました。TBS版の「華麗なる一族」「砂の器」もかつての名作のドラマ化という厳しい目の中、すごくよくできていました。

 さて、今日の最終回は、前回の最後で、同期の近藤が人事権をちらつかせた常務に取り込まれてしまったところから始まります。切り札を手に入れる事が出来なかった半沢は、それでも近藤を許します。(あれ?ここで倍返しするんじゃ?)と思ったんですが、同期だし、元々田宮社長の証言を取ったのだって近藤の熱意だから、それを譲ってもらえなくてもまぁ仕方ない。それにサラリーマン、人事権をちらつかせられたら、否はなかないえません、ってところですか。
 最終的には、大和田を追いつめる事が出来、晴れやかな気分で翌日出社する半沢。更に出社早々頭取から直々のお呼び出しときては、こりゃ昇進辞令かと思いきや…。まぁ私的には順当な人事だったと思います。半沢は見ていてスカッとしますが、根っこにあるのは私怨。一介の管理職が、取締役会、満座の中で常務に土下座させてしまってはいけません。これで大和田常務は島流し、半沢が異例の大出世なんてことになったら、余りにもフィクション過ぎてしまいます。
 
 原作通りとはいえ、かなり次作に含みを持たせる終わり方でした。ある意味vs大和田常務編はケリを付けてますから、まぁありです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に似た感じですね。
 
 次は映画かTVシリーズ化と早くも話題になっていますが、私的には来年の春か夏位からTVシリーズっていうのが丁度いいかな。堺雅人も次期は「リーガル・ハイ」にかかりきりだろうし、役者、脚本の準備期間を考えてもそれくらいの間があっても充分人気を継続できると思います。粗製してしまうのはもったいないので、ここはじっくりと腰を据えて、今シリーズを越える名作を作って欲しいです。

 そう、劇中の言葉を借りれば「倍返し!」くらいに。