2011年3月刊。この手の本って、発刊された時に読まないと書かれている内容が古くなってしまって、未来像がかかれていても「当たってねーじゃん」ってことになる。それはそれで面白いけど。タイトルは"iPhone vs. アンドロイド"となってますが、双方の良さ悪さを書いたものではない。そういう意味ではこのタイトルは扇情的なだけで「タイトルに偽りあり」です。まるで「マジンガーZ対デビルマン」みたい。
考えてみると、ガラケー(このいい方もあまり好きじゃないけど)の機能をタッチパネルにし、更に機能を強化したものが今のスマートフォンなわけで、そういう意味では、ガラケーが世界を制する事もできたはず。でも日本の携帯は海外の市場に力を入れず、その機能とキャリアのマーケティングに目を付けたジョブスがiphoneに応用していったと。後を追いかけた韓国、台湾勢とともにスマートフォンの時代に完全に出遅れた日本。でも底力はあるから頑張ってという本でした。
うちのカミさんと娘も先日iphoneに機種変しました。なんでも本体無料の上に、80,000ポイントを付与され、しかも月々の支払いは娘が学生のうちは2500円くらいだそう。 無茶苦茶安い。勿論、娘が卒業すれば高くなる。倍以上の金額を払わないとiphoneユーザーで居続けることはできません。この学割作戦は、そうやってユーザーを絡め取ってappleフリークにする戦略。iphoneってすごくユーザーインターフェィスに優れてるから使ったらアンドロイドには戻れないと思う。更にタブレットもipad、音楽もipod、パソコンもmacと、iworld地獄にハマっていく。
一方でgoogleはアンドロイドで儲けようとはさらさら思っていない。googleにとっては、いろんな窓口を作ってgoogleにアクセスしてもらうことが大切だから。母体となる会社の商売が全く違うから、戦略も異なってくる。
私的には、どうも昔からappleに胡散臭さを感じていて、絶対に市場を独占させてはいけないと思っています。そもそものきっかけは、imac。カラフルなモニター付のPCで、一般客を巻き込んだ展開で大ヒットしました。デザイン系の会社の細々と使われていたまでは良かったのですが、日本人になじみにくいソフトばかりで、マウスもwindowsと違い使いにくい(あくまで慣れてないからなんですけど)。結局imacは一時的なブームで終わりました。私の場合、PCは仕事で使うのが主なので、仕事はwin、プライベートはmacという選択にはなりませんでした。
スタイリッシュでスマートな外見やプレゼンで、iphoneをきっかけに次のハードを買わせようとするハードメーカー。そういうまやかしが見え隠れするのがどーも…。iphoneユーザーを貶めるつもりは毛頭ありません。いい機械だと思うし。私としては自分の意思に反して絡め取られるのが心配なのです。。
iPhone vs. アンドロイド 日本の最後の勝機を見逃すな! (アスキー新書)
- 作者: 夏野剛
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
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