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「ほしのこえ」 を読む

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫ダ・ヴィンチ)
 新海誠原作/大場惑著・MF文庫ダ・ヴィンチ


 2002年の新海誠個人制作のフルデジタルアニメーションのノベライズです。
 「ほしのこえ」はずいぶん昔にみて、今回この小説を読んで改めてみてみました。最初に制作した『彼女と彼女の猫』が5分程度の実験作品で、「ほしのこえ」は、25分のフルデジタルアニメーションとして、監督・脚本・演出・作画・美術・編集を、新海が殆ど一人で行なったということで大きな話題となり、第1回新世紀東京国際アニメフェア21・第7回アニメーション神戸・第6回文化庁メディア芸術祭・第8回AMD AWARD・デジタルコンテンツグランプリ2002受賞作品などを受賞しています。


 お話は、中学3年生の女の子ミカコが地球外生命体タルシアン調査隊の選抜メンバーになり、同級生のノボルくんと遠距離恋愛をする話。この時に使われるのが、"携帯電話"で、この世界では衛星を使ってどんなに遠くにいても携帯メールが使えるという設定。でも遠国は慣れれば離れるほどメールの着くのは遅くなる。1回メールを出すと地球にいるノボル君に着くのは1年後とか4年後とか8年後とか。眼るを打った時15歳のミカコは、メールが到着することを考えて「24歳のノボル君へ15歳のミカコだよ」とメールする。時間の流れも違うので、地球ではノボル君が高校大学と進みながら、中学の時突然いなくなったミカコを想うが、ミカコにとってはほんの数年しかたっていない。

 


 個人製作の作品と考えるとすごいのですが、いかんせん25分では語りきれない。そこで小説では、物語の背景や行間を埋めてより物語に奥行きと広がりを与えています。映像作品がこの小説の長い予告編みたいな感じ。
 ですので、映像を見て「おっ」と思ったら、この小説を読んで貰うのが良いと思います。

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫ダ・ヴィンチ)

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫ダ・ヴィンチ)