「宇宙戦艦ヤマト2199」のキャラクター山本玲を主人公にしたスピンオフコミックス。
旧作ヤマトでは、女性キャラは森雪だけでしたが、リメイク版の2199ではヤマトは、沢山の女性キャラクターが出ています。生活班長といいながら、森雪一人に、第一環境での通信索敵業務、佐渡医師の元での医療補助その他諸々を任せるのは余りにも無謀だから、その役割を複数のキャラクターに分けるのはありです。
その中でも、戦闘班長(2199では戦術長)古代進との仕事上での絡みという点で割り振られたのが、山本。彼女は旧作でいう山本明のキャラも背負っていますが、2199では、飛行隊長加藤三郎の親友で、ガミラスとの戦闘で戦死したパイロットの"山本明生(あきお)"の妹という設定。
このコミックス、基本はヤマト2199の本編の行間を埋める作品になっていて、特に新しい発見があるわけではありませんが、無口な山本の心情を改めてクローズアップすることで、より本編での山本に愛着が感じられると思います。
コミックオリジナルの部分で、赤道祭の時にYRAラジオヤマトのプレ放送があり、そこでのゲストとして冥王星基地攻略の立役者として山本がインタビューを受けているシーン。これはなかなか良かった。
2199は、旧作以上にメインキャラクターが増えていますが、それぞれが物語を持っていてしかもそれを感じられる作りになっています。だからこういうスピンオフも造ろうと思えばキャラクターの数だけ作れると思います。
今回の「緋眼のエース」は、副隊長・篠原のワープゲート探索までで終わっています。その先のドラマも面白そうですが、後は本編で…って感じの潔さも良い。
秋に総集編と新作が控え、いまだに興奮がつつく2199。まだまだ楽しめそうです。
宇宙戦艦ヤマト2199緋眼のエース (BLADE COMICS)
- 作者: 西崎義展,東まゆみ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2014/06/10
- メディア: コミック
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