日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「キャプテンハーロック」

キャプテンハーロック (角川文庫)
 昨年の映画化作品のノベライズ。
 映画が困っちゃんなので、ノベライズを読むのを躊躇ったんですが、一応ハーロックだし、もしかしたら映画を補完する内容かも…と思いとりあえず読んでみました。
 えーと、駄目ですね(^_^;)。


 ハーロックは、男の中の男。常に憧れの対象でないと。確かに地球を我がものにしようとした元老院に反旗を翻すのはよいけど、それで地球を破壊寸前までメタメタにしちゃうというのは攻撃対象を間違っています。
 そしてその後時の結べ目をほどいて、元に戻すとかいう"中二病"的妄想に取り憑かれて、植民惑星に次元振動弾をばらまき、一世に爆発させようとする。元はと言えば自分が蒔いた種。それを無かったことにしようなんていうのは、大人の男が考える事じゃない。
 本編の「宇宙海賊キャプテンハ―ロック」でのマゾーンとの闘い以外でも「ダイバー0」ではゼロを見守る大人として、999でも鉄郎をはじめ当時の若者の憧れだった。若い頃を描いた「わが青春のアルカディア」でも自分の世界に閉じこもってウジウジするなんてことはなかった。
 基本的に性格設定すら踏襲しなくて、映画化と言われてもこれはハーロックではありません。器作って魂入れずとはまさにこのこと。確かにハーロックのビジュアルはかっこいいけど、ハーロックの見た目のかっこよさにだけ憧れたわけでは決してないのです。


 国内での興行収入は5億位と大コケだったらしいけど、海外、特にフランスでは大ヒットだったらしく、制作費の30億は恐らく回収できたのでしょう。
 できたら、再度ちゃんとしたハーロック映画を観たいです。ちゃんとハーロックが判っている方を脚本に迎えて…。