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「花とアリス殺人事件」


 2015年・岩井俊二監督
 今日封切、初日1回目の回で観るなんて何年振りだろう。岩井俊二監督作品は「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」から好きで、全部ではありませんがかなり観ている監督さんです。
 
 
 この映画は「花とアリス」は、2004年(もう11年前!)に公開された作品。「―殺人事件」はその前日譚、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)が出逢う話。「花とアリス」が高校時代の話、「―殺人事件」は中学3年の話で、この二人が声を当てていますからアニメーションにせざるを得ない。しかし、このアニメーションが画面全体の光の雰囲気とかちゃんと岩井俊二していてまずは安心。人物は撮影した映像をアニメ化するロトスコープ形式なのですごく滑らか。


 お話は、
「石ノ森学園中学校に転校してきた少女、有栖川徹子(アリス)が、1年前の同じ3年2組で「ユダが4人のユダに殺された」という噂を聞く。しかも1年前そのクラスにいたのがアリスのお隣で引きこもりをしている新井花(花)だと聞き、噂の真相を2人で解決していく中で友情を育んでいく」っていう話。


 「殺人事件」というと、「名探偵コナン」とかと同じようなものを想像してしまうので、ちょっと損をしているような気がします。興行的にいえば「花とアリス」を知らない人も引き込みたいと思うのですが、恐らくこの映画の主たる観客は、岩井俊二好き、「花とアリス」未見の人は少ないんじゃないかと思います。ロトアニメもアニメ好きにはあまり好まれる手法ではなく、そういう意味ではとっつきにくい作品かと。もっとも私的には、ドンピシャな作品で完全に作品世界に引き込まれました。
 


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