日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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日本アカデミー賞を擁護します。


 今年の日本アカデミー賞 最優秀作品賞は「永遠の0」でした。今年の最優秀賞は以下の通り。

最優秀作品賞 「永遠の0」
最優秀アニメーション作品賞 「STAND BY ME ドラえもん
最優秀監督賞        山崎貴(永遠の0)
最優秀脚本賞        土橋章宏超高速!参勤交代
最優秀主演男優賞      岡田准一(永遠の0)
最優秀主演女優賞      宮沢りえ(紙の月)
最優秀助演男優賞      岡田准一蜩ノ記)…岡田くん2冠!
最優秀助演女優賞      黒木華(小さいおうち)
最優秀音楽賞        周防義和(舞妓はレディ)
最優秀撮影賞        柴崎幸三(永遠の0)
最優秀照明賞        上田なりゆき(永遠の0)
最優秀美術賞        上條安里(永遠の0)
最優秀録音賞        藤本賢一(永遠の0)
最優秀編集賞        宮島竜治(永遠の0)



 既に38回も開催している「日本アカデミー賞」ですが、いまだに一般的な扱いは本家アカデミー賞に遠く及ばない感じ。大きな話題にもならない。日本映画では、東京のスポーツ7紙(スポーツ報知・デイリースポーツ・サンケイスポーツ東京中日スポーツ東京スポーツスポーツニッポン・日刊スポーツ)の映画担当記者で構成された「東京映画記者会」が選定する「ブルーリボン賞、その名の通り、映画雑誌のキネマ旬報が主催する「キネマ旬報ベスト・テン」が権威ある賞と言われています。

 確かに大手映画会社の作品が入賞する事が多いし、単館上映、独立系の映画でもメジャーな映画良いものがあるというのも分かる。キネ旬ブルーリボンで評価の高かった作品が日本アカデミー賞ではかすりもしないって事もある。でもそれを行っても始まらないような気がするんです。選ぶ人も規模も違うので、対象となる映画だって異なってくるのは当たり前。

 そもそも本家アメリカのアカデミー賞も元を正せば映画業界人たちによって結成されている団体の賞。日本アカデミー賞も映画関係者の会員(現在約3900名)によって選定され、本家アカデミー賞から正式に認められている賞。
 これまで受賞している作品賞を見ても決してつまらない作品はなく、時代を代表する名作ばかりだと思う。お勧めして間違いない作品、誰が観てもいい後味を残してくれる作品。しか全国どこでも見れる作品。
 独立系の映画では、大都市であれば見れるけど、地方にいてはソフト化されるまで観れなかったりします。映画は作品として評価されるだけでなく、沢山の人の眼に触れることも大切な要素だと思うのです。いくら良質な作品でも蔵の中にあっては誰も評価する事は出来ない。
 今回の「永遠の0」もすごく良かった。岡田くんの演技も評価されて良いと思う。監督をはじめ、撮影/美術/証明/編集のスタッフが最優秀賞を獲ったのも、素晴らしい作品を支えた人たちに対しての栄誉としてはあり。

 
 確かにキネ旬ベスト・テンの1924年(日本映画を対象にしたのは1926年から。米アカデミー賞(1929年〜)よりも歴史が古い!)やブルーリボン賞の1950年と比べると、歴史の重さは違いますが、それでもそろそろちゃんと評価されて、興行に結びついてくれる位注目されるといいなぁと思います。。