高千穂遥著・ハヤカワJa文庫クラッシャージョウシリーズNo12。
先日の「クラッシャージョウ」上映会で購入、高千穂遥センセーから直接サインを頂きました。
2013年に8年振りの続編が出て、今回は2年振りと久しぶりに短いスパンで新しいお話が出てきて、ファンとしては嬉しい限り。
前作「水の迷宮」が、あまりクラッシャーの活躍がなかったので、消化不良、高千穂遥老いたりと思いましたが、今回は流れ的に
ひと仕事終わり→トラブルに巻き込まれる→臨時の仕事→実は、連合宇宙軍の絡む大きな事件→派手な戦闘→エンディング
と、基本のパターンでワクワクしながら安心して読み進める事ができました。クラッシャージョウはこうじゃないとwもうね、ワンパターンでいいんです。お年寄りが「水戸黄門」とか「遠山の金さん」とか好きなのがよくわかりますw
今回の話には、別シリーズ「神拳 李酔竜」に出てくる鈴鈴と蘭蘭が出てきます。このシリーズはカドカワノベルズ(後に文庫)で出ていたシリーズで、「ダーティペア」シリーズの姉妹編でWWWAのトラコンが出てくるお話のようですが、私、未読なんですよね、是非ハヤカワで再刊してくれないかなぁ。
お話は…。
人類の宝とも言える重要美術品の護送・護衛任務を終えて、惑星アフロディーテに降り立ったクラッシャージョウチーム。ジョウたちの戦闘艦ミネルバが不調をきたし、そのパーツ交換のため、宇宙港に残ったメンバーのリッキーは、3人組の凄腕の殺し屋・ディザスターズによる惑星アフロディーテの要人グラン・ダーツの暗殺を狙ったテロ事件に巻き込まれる。
暗殺のさなか、更に登場した異形の生物群との戦いで瀕死の重傷を負うリッキー。リッキーが入院した病院へ向かったジョウたちの前に現れたのは、鈴鈴と蘭蘭と名乗る正体不明の双子の美女。彼女たちは銀河連合から派遣された美術品鑑定人だという。彼女らは、ジョウたちに "護衛" を依頼したいという。惑星アフロディーテを舞台に、美術品をめぐる欲望が渦巻き、
クラッシャー、ディザスターズ、謎の双子、謎の生物、そして連合宇宙軍まで巻き込んだ事件になっていく。。
て話。
この事件は解決していますが、どうも先が続きそうな気配もあり、間を開けずに次巻が読みたいところです。
お勧めですが、クラッシャージョウは連作長編なので、1巻から読まれるとよいと思います。

- 作者: 高千穂遙,安彦良和
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
第1巻はこれ↓和製スペースオペラの傑作です。

連帯惑星ピザンの危機 (クラッシャージョウ1) (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 高千穂遙,安彦良和
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (35件) を見る