日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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第一次子育て終了旅行(1日目)


 92年の4月に生まれ、先日23歳の誕生日を迎えた長男が4月から無事社会人になり、子育ては残すところあと娘を残すのみ。あっという間の23年間でしたがとりあえず肩の荷がひとつ下りた感じです。

 というわけで、今回はお互い頑張ったねってことで夫婦水入らずでお疲れ様旅行をしてきました。場所はいつものアンダリゾート伊豆高原。去年は一碧湖の方でしたが、今年は2年振りに伊豆高原の方に。

 
 今回の訪問計画としては、伊豆半島の観光地は大体行ってしまっており、「どこかないかな」と相談した時にカミさんから「起雲閣に行きたい」と。起雲閣は熱海にある古い別荘で、非公開の岩崎別荘、焼失した住友別荘と並ぶ"熱海三大別荘"と言われていたものらしい。古い建物好きなカミさんと私としては、行かないわけにはまいりません。というわけで、いつもは箱根まわりで行くのですが、今回は熱海まわりで決定。

 出発が遅かったので、熱海に着いた時は既にお昼時。まずは腹ごしらえ。駅近くの囲炉裏茶屋さんへ。

私は鯵のたたきとアジの開きセット、カミさんは鯵のたたきの孫茶漬け。熱海と言えば金目鯛ですが、3000円もする。いつの間にこんなに高級魚になったんでしょう。

 おなかもいっぱいになったところで、目的地起雲閣へ。

 起雲閣は、現在は熱海市が所有、管理しているたてもの。熱海市hpによると

 「丹那トンネル開通時の鉄道大臣を務めるなど政財界で活躍した内田信也氏が 1919(大正8)年に実母の静養の地として造った別荘が基となっており、 非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘とならび、「熱海の三大別荘」と賞賛された名邸です。玄関、「麒麟」の棟、離れの「孔雀」が当時の姿をとどめています。その後、大正14年東武鉄道グループの礎を築き「鉄道王」の異名で呼ばれた 根津嘉一郎の手に渡り、ほぼ現在の姿に整備されました。1947(昭和22)年には、旅館として生まれ変わり、 山本有三志賀直哉谷崎潤一郎太宰治など 日本を代表する文人に好まれました。」

 とあります。

 日本の近代建築として、贅を尽くした和風建築、洋風建築が一度に見る事が出来、回遊式に整備された中庭も手入れが行き届いていて大正ロマンの時代に一気にタイムスリップした感じ。
 



庭がまた綺麗で…。




 昭和22年から平成11年まで旅館をされていたとのことで、昭和の文豪が執筆の為寄宿してたり、三島由紀夫とか竹下景子仲代達矢が新婚旅行で訪れてたりと、なかなかの名旅館だったらしい。

 職業柄、ローマ風風呂が面白かった。カランやステンドグラスは創建当時のものとのことですが、モダンでいい感じです。1950新東宝溝口健二監督「雪夫人絵図」のロケ地でもあります。
 

溝口健二監督「雪夫人絵図」の入浴シーン

こういう建物、昔はもっと沢山あったと思うんですよね。「起雲閣」も3度もオーナーが変わった後に旅館業になったことで、生きながらえる事ができているものの、太宰治が「人間失格」を執筆したとされる起雲閣別館・雲井の間は昭和60年に取り壊されてマンションになっているとのこと。惜しい。古いものを壊して新しい建物を作る。それはそれで大切な事かもしれないけど、その建物が持っている歴史の空気すら壊してしまうのは本当にもったいない。昔の大金持ちが至高の材料と技術を使って建てた建築物は、今再建しようとしても絶対に無理なわけで、まさに文化財保存の観点からもこういう建物はちゃんと国や地方自治体が管理していく必要があると感じました。その為の税金なら全然惜しくありません。


 起雲閣を後にして、「アンダリゾート伊豆高原」に。
 何度か利用させて頂いているので勝手知ったる感じ。今回は別館洋室でした。本館の和洋室より狭いですけど、まぁ部屋は寝るだけですから問題はありません。
 冷蔵庫に缶ビール無料、夕食前のカラオケとカラオケ中の飲み物無料というのはうれしい。カラオケ初めて利用しましたが、カミさんカラオケやらない人なので、1時間一人で採点カラオケしてました。十八番が80点台で落ち込んだり全然ドイヒーだと思ってたら90点台とかよく判りません、採点カラオケ。

 夜のコースも飲み放題。お料理も美味しく、いい感じで酔っ払い。その後貸切り風呂でカミさんと混浴。よく考えたらカミサンと一緒にお風呂に入るのはこのホテルでだけです。
 お風呂の後はダイニングがバータイムに。ここでの飲食も別にお金がかかることはありません。ホテルに入ってから原則持ち出しがないのは嬉しいです(エステ、岩盤浴は別料金)。


 翌日は箱根へ。でもどこに行くか決めないまま、飲んだくれて爆睡…。