芥川賞が発表され又吉直樹と羽田圭介がダブル受賞したお笑いコンビ、ピース又吉直樹(35)の小説「火花」が16日、第153回芥川賞(日本文学振興会主催)を受賞した。都内で選考会が行われ、羽田圭介氏の「スクラップ・アンド・ビルド」とともに受賞を射止めた。お笑いタレントの同賞受賞は初めての快挙。■1回目の投票でトップの票を獲得しての堂々たる受賞だった。9人の選考委員を代表して会見した作家山田詠美氏は「どうしても書かざるを得ない切実なものが迫ってくる。欠点も多々あるが、何か強いものを感じて、主人公と先輩とのまさに火花がよく書けていた」と選考理由を語った。■又吉の「火花」は今年5月、同じく純文学作品を対象にした三島由紀夫賞の候補にもなり、決選投票に残って話題になった。(日刊スポーツ 7月16日(木)19時25分配信)
芥川賞って、勿論フィクションなんだけど、赤裸々な体験談に近い作品が多く、そういう意味では又吉くんがお笑いの世界での体験を虚実織り交ぜて作品にしたのは想定内。でも結局それがどれくらいビビットに描けているかが評価されたポイントだと思う。読んでないけど。
それにしても「お笑い芸人初」とか、相変わらずお笑い芸人に対する色眼鏡はいかがなもんかと思う。北野武も最近はそれなりに評価されてるけど、最初の頃は"あのお笑いの"という枕が必ず付いてた。タレントというのは直訳すれば"才能"。TVに出てそれなりの活躍をしている人って、やっぱり才能あると思うし、特に長い事芸能界の第一線で活躍されている人って、一つの才能だけじゃやっていけない。だから色々な事に手を出して、上手く行ってしまう人がいる。本当に器用というか、才能溢れる人って確かにいます。
ひとつの道でさえ、まともに歩けない自分のような人が世の中には沢山いて、それでも足掻きながら生きていくしかない。才能のある人はどんどんその才能を開花させていって、文化を作っていって欲しいなって思う。私は、いつまでも足掻き続ける。なんか一つくらいものになってくんないかなぁ。。