特攻兵器零戦が有名ですが、実はそれ以外にも実戦投入の有無を含め、こんなにある(wikiからの引用なので間違いあるかも)
専用兵器
[水中]回天(人間魚雷)/海龍(特殊潜航艇)/伏竜(人間機雷)
[水上]震洋(爆装特攻艇)/マルレ(四式肉薄攻撃艇)
[空中]桜花/梅花/剣/神龍/桜弾(体当たり爆弾)/タ号
改修兵器
[戦闘機]零式艦上戦闘機/一式戦「隼」/三式戦「飛燕」/四式戦「疾風」/二式複座戦闘機「屠龍」/九七式戦闘機
[爆撃機・攻撃機]九九式双発軽爆撃機/九九式襲撃機/九九式艦上爆撃機/彗星/四式重爆撃機/銀河/九七式艦上攻撃機/
艦上攻撃機「流星」/九七式艦上攻撃機/天山
練習機
九九式高等練習機/二式高等練習機/白菊/九三式中間練習機
その他
百式司令部偵察機/九八式直協機/零式水偵/零式水観/九四式水偵
ただでさえ飛行機など造る余裕もなく、国中の金属をかき集めていた当時、もう完全に莫迦としか言いようがない。「震洋」なんてべニアで造られた簡易ボート以下、トラックのエンジンを載せて時速30キロ以下だったと、先日TVでやってました。殆どが攻撃される前に沈没したとも。
急製の特攻兵器、活躍した航空機に爆弾を括りつけて、将来有望な若者を1個の部品と見做して行う特攻は狂気でしかない。
「出口のない海」は、人間魚雷「回天」搭乗員に選ばれた学徒の話。零戦のお話は話題になった「永遠の0」始め沢山ありますけど、回天の話は珍しい。
野球部の仲間が学徒動員で招集されていく。野球にかける思い。友情。幼馴染とのほのかな恋愛。構成は他の同列の物語と似たり寄ったりですが、純粋に特攻兵器として造られた回天のお粗末ぶりや航空機と異なる操縦性の劣悪さが際立ちます。
歴史にifは無いのですが、戦争がなかったら、そして特攻などという莫迦な作戦がなかったら、すくなくとも日本は今よりもいい国だったんじゃないだろうか。改めてそう思いました。
- 作者: 横山秀夫
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