日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「サイボーグ009vsデビルマン トゥレチェリイズ〜裏切り者たち〜」

サイボーグ009VSデビルマン  トゥレチェリイズ~裏切り者たち~ (角川文庫)
早川 正著/原作:石ノ森章太郎永井豪

 現在公開中(昨日観た)同名作品の前日譚を描いたノベライズ。映像版はミュートスサイボーグ編の最後(アポロンと009の戦い)から始まっていますが、小説版は、その前のオーロラ作戦編をモチーフにしたオリジナルストーリーになってます。
 いずれにせよ柱になるストーリーは009。とはいえ、映像版よりもデビルマン側のストーリーの比重も高く、どちらかといえば、この小説版から映像化した方が面白かったかも。誕生編でX島から脱出してきた時の潜水艦101号をベースにドルフィン号を作ったとか、00ナンバーサイボーグの日本の拠点である崖の上のギルモア研究所が、元々コズミ博士の別荘で、海に続く地下道が存在していたという設定など新しい解釈もあり、また、バン・ボグートも三友工学の社長として出てきたり、原作ファンにはなかなかにんまりするシーンが多数。


 「サイボーグ009」は、最近「 conclusion GOD’S WAR」編として、石ノ森章太郎が生前残した膨大なメモをもとにご子息である小野寺丈さんが再構成し、弟子の早瀬マサトさん、シュガー佐藤さんによって"石ノ森タッチ"で漫画化され、無事完結しました。
 でも私的には、地下帝国ヨミ編で完結していると思っています。ヨミ編以降でも、天使編とかエッダ編とか好きなお話はたくさんありますが、すべてサイドストーリーという認識です。だからこそ、009が何度映像化されても、意外と嫌な感じはありません。映像でいえば、平成TVシリーズはかなり原作に忠実で、なおかつ時代に合わせた改変(004以前のサイボーグは初期段階で技術的に生体とのマッチングがうまくいかず、新技術が開発されるまでコールドスリープ状態で留め置かれた)なんていう設定、新解釈はとてもよかった。


 昨日も書きましたが、せっかくなので1クール位TVシリーズにして、ほかの石ノ森キャラクターや永井キャラクターも出してお祭り状態にするのはありかと。