武家や商家には家訓というのがあって、ご先祖様がいろいろな経験をした事の教訓を代々守ることで子孫の繁栄を願っていたりします。
カミさんのご先祖は知りませんが、うちは父方も母方も由緒正しい農家。家訓なんてもんはありませんが、結婚してすぐカミさんが我が家の家訓を宣言しました。
「いつもニコニコ元気に楽しく、自分の事は自分でしよう」
大切なのは後半部分で、カミさん的には自分の家事を楽したい為に、この後半部分が言いたかったらしい。元ネタは、カミさんの通っていた幼稚園だそう。
別に毎朝唱和しているわけではありませんが、家族内では徹底しており、例えば食事をした後、食器とかは自分で片付けないと翌朝までそのまま残っていたりする。基本は他の家族の物は触らない。おかげで物が溢れかえっていて、きれいなのは超几帳面な長男の部屋だけ。
本来自分でやるべきことを他人にやってもらう。そうすると自然に申し訳ない気持ちとともに「ありがとう」と素直に言えます。ここがこの家訓の良いところだと私は思ってます。ただ逆に長男は他人に厳しくなるきらいもあり、家の外でもやっていないかちょっと心配。人が家でだらしなくしていると、溜息つきやがる。もっと優しい子になるよう育てたつもりなのに。娘は自分がだらしないから、人を責めない。これはこれで問題ですが…。