2014年・水落豊監督
結局映画館で観なかったので、先日ついでレンタルしたのを観ました。
琵琶湖畔に住む異能の一族、日出(ひので)家と棗(なつめ)家の物語。日出家は、人の精神を操ることが出来、棗家は、人の身体を操ることができる。この力は、琵琶湖より授かった力だという。そこに第3の勢力が現われ千数百年に渡る一族に最大の危機が訪れる…といった話。
原作と違い、日出清子が肥満体形の引きこもりではなく深田恭子でどうかなぁと思ったけど、思った以上に良かった。濤子(とうこ)さんは、綾瀬はるかの当て書きかと思えるくらいのキャラクターなので、がんばっていたけど貫地谷しほりでは違和感を感じました。
総じて、500頁強ある原作のダイジェスト的な映画になってしまっているのは残念。ただクライマックスの琵琶湖渡りのシーンはまさに映画的でこのシーンを映像化するためだけの映画と考えればそれもあり。いずれにせよ、映画だけですと背景が端折られすぎでつまらない物語と思われますので、できれば事前に原作を読むことをお勧めします。
「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」に続く万城目学原作の映像化第4作目。相変わらず変な世界ですので、はまると面白んですけど、一般受けするかといわれるとやっぱり難しいのかな。興行収入は1.4億とおそらく赤字でしょう。
万城目原作の映像化って興収悉く失敗しているような気がします(鹿男は視聴率よくなかった)。万城目作品って、絵をイメージしやすくて、読んでいるととてつもなく面白い。ところが、映像化してしまうとどうも陳腐な感じになってしまいます。そんな中でも「鹿男あをによし」はすごくよかったので、もしかしたら、TVドラマでじっくりとやる方がもしかしたらよいのかもしれません。
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