日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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原節子


 9月に亡くなっていたことが、公表されました。享年95歳。
 1962年に銀幕から引退して以降、一切表舞台から姿を消して、はや50年以上の歳月が流れた。私の生まれる前に引退しているとゆーこと。15歳で映画デビュウしてから42歳まで。女性の最も美しい時を、名監督に撮ってもらいフィルムに残されたというのは伝説の女優に相応しい。
 とにかく美しいその顔立ちは、今みても彼女以上の美しい人はいない。間違いなく日本映画で5本の指に入ると思う。引き際も鮮やか。完全な隠遁生活はどんなものだったんだろう。一度スターになるとその世界の呪縛からなかなか抜け出せないのが芸能界というけれど、原さんの場合は何の未練もなかったのかな。確かに作品を観ていると、楽しそうに演技をしているという風はあまりなく、また、監督によって表情が異なるのも彼女の特徴。一番彼女の美しさを引き出したのが、小津安二郎だと思う。何といっても私的には「東京物語」の紀子さんがベスト。
 「東京物語」は1953年公開。1904年生まれの笠 智衆は当時49歳。今の私より年下!!原節子は1920年生まれだから、33歳。親子ほども差があるかと思ったら、その差16歳。笠 智衆老け役はまりすぎです(>_<)。
 
 見かけによらず、酒(特にビールが大好き)に煙草に麻雀と一通り悪い遊びもやる。でも水着の撮影、舞台挨拶は好きじゃなくて、原則やらない。TVには一切出ず、映画だけ。まさに映画女優の中の映画女優、ついに逝く。