日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「エロ本黄金時代」


エロ本黄金時代
本橋 信宏・ 東良 美季 共著 河出書房新社


 80年代に思春期を迎えた私の年代で「エロ本」を手に取らなかった男はまずいない。雑木林の中にごっそりとエロ本が入って捨てられていると聞きつけるや拾いに行ったり、人目を忍んで自販機エロ本を買ったり。ビニ本なんてのもありました。神保町の芳賀書店、何回か行ったことがあります。学生の頃は、「べっぴん」「すっぴん」「デラべっぴん」みたいなグラフ誌みたいな淫靡でないエロ本がコンビニで簡単に手に入るようになってました。その後、「アクションカメラ術」から始まる素人投稿系の雑誌とか、気が向くと買ってましたw
 昔なんて、エロ本グラビアの女性は、どう見てもおばさんがセーラー服を着ていたり、ちょっと残念なご面相の女性だったりしたものですが、それでも貴重でした。
 70年代の後半、日活ロマンポルノにどんどん可愛いかったり、綺麗な女性が出てきました。赤坂麗とか、山東ルシア、小田かおる、山本奈津美、高倉美貴…。そして、アダルトビデオの時代。小林ひとみの美しいことといったら、衝撃的でした。以降アダルトビデオに出るAV女優はどんどんきれいになり、今なんてほんとアイドルみたいにかわいい子がたくさん脱いでいます。
 今みたいにインターネットでお手軽に可愛い女の子のハダカが見られるようになっては、エロ本の需要は激減。勿論エロを楽しむために買ってたわけですので、わざわざ買う必要もなくなる。エロ本の衰退は時代の必然です。
 その一方で、裸さえ載っていればあとは比較的自由な本づくりができた世界だったというのは、この本を読んで改めて知りました。そういえばエロ本なのになんか政治的な話が読み物頁にあったりして、普通は読み飛ばすんだけど、暇な時つい読んでしまって、そんな中には、なんとなく今市民権を得ているサブカル的要素がそういえばありました。。

 カメラマン、エディター、ライターが自由に自分の思うがままに雑誌が作れた時代だったということ、常に受け手側だった私にとっては、制作の裏側を知ることができた。貴重な一冊です。
 というわけで、同時代を生きた特に男性には面白いノンフィクションです。女性にはわからない男の世界w


 

エロ本黄金時代

エロ本黄金時代