日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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これも時代?

喫煙シーンある映画、年齢制限を WHO「助長してる」各国に勧告


 世界保健機関(WHO)は1日、喫煙場面のある映画が未成年者の喫煙を助長しているとの報告書を発表、年齢制限を設けるなどの措置を取るよう各国に勧告した。■WHOによると、映画の喫煙場面への規制は世界的にほとんど存在せず、たばこの健康被害への認識がない若者らが映画を見て始めることが多いという。■米国で喫煙を始めた青年の37%が、映画がきっかけだったとの調査結果もある。2014年のハリウッド映画のうち44%に喫煙場面があった。■ WHOは、喫煙場面のある映画やテレビドラマなどを放映する前に禁煙広告を流すことなども勧告した。(ジュネーブ共同/東京新聞web・2016年2月1日 19時56分)


 昔の映画を見ていると寸暇を惜しまずたばこを吸っていて、今観ると喫煙者の私でさえ「煙そう…」と思う。そこら辺にポイポイ捨てるし、決して良い印象はなかったりします。でも、映画に映し出される時代ではそれが当たり前で、そういう時代背景も含めて、楽しむ知識が必要だったりします。それを新しくtくられる映画まで、今の基準で何でも規制するのはいかがなもんか。
 単にかっこつけるための小道具としての煙草は、演出に不要かもしれないけど、最近の映画では、喫煙ルームで肩身狭く煙草を吸う喫煙のシーンがあったり、かつてヘビィスモーカーだった登場人物が「止めたんだ」なんて言うシーンもあったりする。
 たばこを吸う事のそのものを害悪として作り物の世界にまで機関が口を出すというのはいかがなもんか。葉巻を咥えないアル・カポネに魅力はあるか。ライダーキックが危ないからといって、本郷剛がドラマの中で、「危ないからマネしちゃいけないよ」というシーンのなんと興ざめしたことか。
 映画やドラマに影響されてしまうというのはわからないではない。大人だって高倉健の映画を観終わるとみんな方で風切って歩くようなしぐさで映画館から出てきたと言います。でもそれって無意識といいつつ、ある程度わかってやっていること。善悪の判断は個人の問題で、悪影響があるからといってなんでも表現を規制しようとするのは傲慢以外のなにものでもない。
 ニュースでも宮崎駿監督の「風立ちぬ」も規制されるんじゃ、みたいな話にも。確かに堀越二郎はよく煙草を吸っている。隣に結核の奥さんがいるのに。でもそれもそういう時代だったと理解することが、新しい知識として身に付くことになる。
 市民なんて「飼いならされた豚」になることが、管理者にとってはいいこと。判断をなんでも上位者に任せていても碌なことにはなりません。


 くだらない。他にやることあるでしょ、WHO。