昨日2月3日は節分。いつの頃からか、”恵方巻”といって、吉方に向かい無言で太巻寿司を食べるようになった。関西で先行して流行っていたらしいけど、生まれてこの方関東人の私、恵方巻なんてここ数年のこと。
しかし、恵方を向き、黙々と太巻を食う仕草は、やはり下品この上ない。昭和初期に大阪の大阪鮓商組合や大阪海苔問屋協同組合が販売促進のために仕掛けたというのが定説ですが、それでも普通の家ではあまり流行らず、色街の芸者遊びだったということ。この何とも言えない下品さは色街で流行ったというのはわかる気がします。
それにつけても、商魂たくましい小売業界。最近では、節分が年4回あることにかこつけて、春夏秋冬全部を恵方巻イベントにしようとしている(定着はしていませんが)。その陰で、大量の恵方巻が余り廃棄処分されているという話もあり、本来幸せを願う為の行事であるはずが、なんか後ろめたいものになっている。
安易にできあいの太巻きを買うのではなく、家でお母さんが愛情込めて作ってくれた恵方巻を、方角なんか気にせず、ちゃんと切り分けて、ちょっとお吸い物とかと一緒に家族みんなで食べる。
そういうのが本当の幸せにつながるんじゃないかと思うのです。。