明日から来週の土曜まで9連勤になる予定なので、今日は外出せずに引きこもりで英気を養う。
BSでやっていた「ヒッチコック」を観た。
2012年・サーシャ・ガヴァシ監督/フォックス・サーチライト・ピクチャーズ配給
アルフレッド・ヒッチコック監督の名作「サイコ」の制作舞台裏を描いたフィクションなので、「サイコ」を知らない人にとっては映画監督を生業とする老夫婦の物語なので面白くないかも。
知る人ぞ知るサスペンス映画の名手と言われるヒッチコック監督ですが、この映画で描かれる1959年は『北北西に進路を取れ』が公開されてヒットしているが、批評家の評価は低く、新人の台頭の前に老いたりの評価。
そんな時、エド・ゲイン事件にヒントを得たロバート・ブロックの小説『サイコ』に目を付け、原作のラストシーンを知られないよう本の買い占めをし、プロットをパラマウント映画に話すものの、出資を渋られ、仕方なく家屋敷を抵当に入れ資金を作る。
カミさんであるアルマは、主人公の女性が物語の前半で殺されるというプロットに対して「開始後30分で殺された方がより衝撃的だ」という案を出す。有名なシャワー室での殺人シーンはこうして作られた。
映画は完成するものの社内試写版は酷評。TVでやっていたヒッチコック劇場で前後編でかけようか、という案まで出る。そこで、アルマの「あなたの編集は神業だ」という助言で再編集を試みる。上映後は誰も入れない、ラストシーンは誰にも話さない。この2つを劇場主に徹底することで映画は大ヒットする。
名作の陰にドラマあり。ヒッチコックは「サイコ」が白眉ですが、「裏窓」「ハリーの災難」「知りずぎた男」「めまい」そして「鳥」など有名どころだけでも押さえておくとよいかな。
「サイコ」で主演のノーマン・ベイツを演じたアンソニーパーキンスが特殊メイクでヒッチコックを演じているのも一見の価値ありw
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2014/02/05
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (8件) を見る