富野由悠季著・BOOKWALKER(角川書店が運営する電子書籍)
小説版はI〜IIIの映画版同様の3部作ですが、中身は全く異なります。
Iの最後、テキサスコロニーでの攻防でペガサス(ホワイトベース)は大破。その中でセイラが、ホワイトベースクルーに思念で脱出を呼びかける。一方のアムロは、ララァとニュータイプ同士の交感をしながらもララァの搭乗するエルメスを辛くも撃破する。アムロの登場するガンダムも大破し、コアファイターで脱出を図るが、燃料切れ。宇宙に浮遊しているところを中立のサイド6の船に拾われるところから始まります。映画のラストと似てますがちょっと違います。
サイド6は中立とはいえ、ジオン公国の息のかかったニュータイプ研究のフラナガン機関が存在していて、そこに所属する新たなニュータイプ、クスコ・アルがコアファイターに乗るアムロを救助する。アムロは、連邦のモビルスーツの秘密が漏れる恐れのあるコアファイターの放棄、爆破を画策するがこれをなぜか敵方のクスコあるが手助けをしてくれる。
旧ペガサスのクルーたちは、ホワイトベース型の新戦艦”ペガサスJ(ジュニア)”にニュータイプ部隊として移管される。アムロも無事合流し、アムロにはマグネットコーティングを施されたグレーに塗装された新しいガンダムが与えられる。
一方、ジオンのシャアは、クスコ・アルとギレンから派遣されたシャリア・ブルとともにニュータイプ部隊を編成、シャアは新しい機体である"赤い"リックドムに乗る。
アムロはサイド7の図書館であった"金髪さん"セイラに憧れていた。セイラは同じニュータイプとしてアムロに惹かれ、兄であるシャアを諭すことができるのはアムロと思う。アムロとセイラは一夜を共にして、「兄を殺してほしい」とアムロに頼む。
映画(アニメ)版とは異なるアダルトな展開は、どう考えても登場人物たちの年齢が合わない気がします。なのに冒頭のキャラクター紹介は、アニメ版の年齢が書かれていて、なんか違う。おそらく5歳は上の描写です。
一方で、アムロの性格は、アニメ同様にガキなものだから、セイラの本心もクスコ・アルを包むことができず、さらなる不幸を産む。一方のシャアもアニメほどの洞察力もなく、ララァに対しての想いもアニメほど強くなく、クスコ・アルも単なる使えるニュータイプ程度の認識しかない。
やっぱガンダムはアニメの方がいいかな。
3巻の内容もすっかり忘れてるんで、続けてよもーっと。
- 作者: 富野由悠季,美樹本晴彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 1987/10/25
- メディア: 文庫
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