日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「海底の君へ」


 連続で録っている「ブラタモリ」の途中で、特集ドラマ「海底の君へ」というドラマが録られていた(2016年2月20日(土))。当然録ろうと思って撮ったものではないので、いつもなら、すぐ消してしまうところ、ちょっと気になって観始めたら止まらなくなった。しかもブラタモリの時間だから、ラスト30分ぐらいが切れてまして、「をを!」と思い即ネットでUPされてるものを発見、無事最後まで視聴する事ができました。

 単発のスペシャルドラマなので、観ている人もそんなにいないに違いありません。NHK制作なのでどちらかといえば地味な作り。
 主演は藤原竜也NHKドラマ初主演だったらしい。それと成海璃子


 (お話し)
 30歳を前に開催される同窓会会場の舞台に前原茂雄(藤原竜也)が立っている。昔、中学時代にいじめにあっていた前原は、同窓会の開場でかつてのクラスメートとともに自殺をするという…。
 その2か月前、バイト先のバッティングセンターで集団窃盗事件が起きる。逃げ遅れて捕まった少年に"いじめ"の匂いをかぎ取った前原は、詰問する店長を前に、少年を庇う。少年の姉真帆(成海璃子)がやってきて、庇ってくれた前原に礼を告げて少年を連れて帰る。
 街の中でいじめをしている光景に出くわす前原は、中学時代のいじめが原因でその後引きこもりを続け、最近やっと仕事ができるようになった。しかし、過去に受けた心の傷はまだ癒えておらず、学生服の集団を見ると、動悸が激しくなるパニック障害を抱えている。
 そんな前原に優しく接する真帆。
 ある日、真帆の弟が酷いいじめにあって、マンションから飛び降り自殺を図る。かろうじて命はとりとめたものの意識不明の重体。その彼をいじめていた加害者の弁護士が、中学時代前原をいじめていた主犯格の男、立花(忍成修吾)だった。
 今もいじめの後遺症に悩み、社会生活を送れていない前原は立花に「ぼくは何故いじめられていたのか」と聞く。しかし立花はこともなげに「あれは遊び。そもそもいじめはいじめられている側にも問題がある」と言い放つ。
 同窓会に出席すると伝える前原。そして冒頭の同窓会シーンに。
 ラストは、できれば観てください。

いつ消されるかわかりませんがyoutube貼っておきます↓
 


以下の感想はネタバレ含んでいます(^_^;)。


 どちらかというといじめられた側の私としては、目が離せないドラマでした。最後は本懐を遂げさせてあげたかったけど、どんな事情があるにせよNHKが犯罪を肯定することはできないので仕方ありません。「太陽を盗んだ男」のラストで、城戸先生(沢田研二)が、捕まって収監されたらあれほどの傑作にはなりませんww

 
 いじめは昔からあったし今もこれからも絶対になくならないと思う。それは人間、というより動物の本能的なものだと思う。動物の世界でもいじめはあるという話もあります。徒党を組んで、弱い者、無抵抗な者をおもちゃのように扱う。
結局いじめをなくすのは、いじめる側よりもいじめられる側が強くなることが一番。それは腕力でもよいし精神力でもよい。いじめられて無抵抗でいれば、更にいじめはエスカレートする。
 ひとりで解決できなければ、親、先生、友達を巻き込むことも大切。でも事なかれ主義の大人は役に立たないし、友達も巻き込んで迷惑をかけたくないと思うから積極的に味方にはできないし、なってもらえない。やっぱり、自分が強くなることが一番。
 もし強くなれないのであれば、場所を変えてみるのも良い。学校なんてせいぜい3年。長い人生、3年くらいの遅れは簡単に取り戻せるので、嫌な思いして無理して学校に行くことは全然ない。でも未成年では、簡単には学校を休むことはできないから、その時は保護者である親にちゃんと説明をする必要がある。そういう意味でも強くならないといけないし、自分が受けているいじめを立証しなければ大人は信用してくれない。だから、いじめの論拠となる証拠や記録は常につけておく。時間場所いじめた人状況できる限り細かく。それでも信用しない場合は、信用してくれる大人を探すことも大切。味方は必ずどこかにいます。


海底の君というのは、かつていじめを受けていまだに浮上できない、いじめ後遺症に悩む人のこと。海の底は暗くて冷たい。いつか明るい太陽の下で、普通に暮らせる日が来ますように。