書店ガール3冊目。
理子は吉祥寺店の店長兼東日本統括マネージャーに。亜紀は子育てと新しく経済書担当コーナーで奮闘中。
理子は担当となった仙台の系列店に行き、東日本大震災から2年を経過していまだ傷の癒えない現地の状況を見て、3年目を迎えるにあたって震災関連フェアを企画する。亜紀は、子育てと仕事との両立で悩む。
1巻ではいろいろと対立をしていた2人ですが、長い付き合いの中で信頼し合う関係に。理子は独身女性、亜紀は結婚し子どもがいる女性ということで、それぞれ仕事に対するスタンスは変わってくる。仕事を題材とした小説はたくさんありますが、子育てと仕事の両立が描かれた作品はさほど多くないと思う。そういう意味でもこのお話は結構貴重じゃないかな。
震災については、今は5年が過ぎてしまいましたが、かつての被災地支援的な動きはめっきり減りました。私ももうボランティアに行ってません。でも被災地の現状は元の生活に戻るにはまだまだ時間が掛かると思うし、そもそも元の生活に戻るなんてできないに違いありません。だから、理子たちのように被災地に寄り添う姿勢だけは常に保持していないといけないなと思います。
書店ガールの2人も現場から離れてしまい、次巻からは主人公が変わるらしい。気になりますが、最近また新刊ラッシュで読まないといけない本が溜まってきたので、書店ガールの残りはあとで読みます。

- 作者: 碧野圭
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/05/10
- メディア: 文庫
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