新海誠著・角川文庫
やばい!"観てから読む派"なのに、昨日とりあえずパンフだけ買いにいったら、押さえが効かずそのまま本屋に行き、ちょうど読んでいた本も読み終わっていたので観る前に読んでしまった。しかも一気に。
(昨日公開初日なので、直接中身には触れないようにします。)
私も結構リアルな夢を見る方です。寝起きも良くて起きた瞬間はまさに夢か現かってくらいに現実と夢の記憶が交錯していますが、ものの5分ですべて忘れてしまいます。そんな時ふと「忘れちゃいけない事だったんだけどなぁ」と思うことがたまにあって、これって本当に夢だったのか、ある日あるところの自分、並行世界の自分とシンクロしているんじゃないかと思ったりします。もっとも、それを証明する事なんかできないので、どうでもよいことですが。
このお話しもそんな不思議な感情からスタートします。主人公の男の子は東京に住む高校生、立花 瀧。もう一人の主人公の女の子は、田舎に住む宮水 三葉。この二人が夢の中で意識が入れ替わってしまいます。私の場合、常に自分にしかならないのでちょっと違いますが、リアルな感覚では似ています。ただこの2人はどうやら本当に生きていて、自分が他人の身体を乗っ取っているという感覚があって、乗り移っている最中の記憶がないということで、スマホに自分の行動を日記したり、相手に対して注文をつけたりします。ここまではコメディ的要素で、話が進みます。そしてその後、大変な事件が起きますが、まずはここまで。
「星を追う子ども」は完全ファンタジーでしたので、ちょっと自分的には乗り切れなかったのですが、今回の作品は「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」テイストで描きつつ、ファンタジー色もあり、結構よい感じです。
映画来週には観たいと思います。

- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: 文庫
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