先週末日本テレビで毎年恒例のチャリティ番組「24時間テレビ」やってました。正式名称は「24時間テレビ 「愛は地球を救う」」
1978年から毎年やっており、今年で39回目。熱心に観ていたのは最初の1、2回。興味があったのが欽ちゃんがパーソナリティを降りた7回(’84)くらいまで。
最初の頃はすごく真摯な作り方でした。老人ホームで巡回お風呂カーでの慰問の様子を映したり、養護学校で一緒に遊んだり、そういう姿を紹介しながら、武道館でタレントさんが募金を受け取る。明けて日曜の午前に手塚治虫のアニメをやり、午後はパレードを行って街頭募金をする。
それが、チャリティマラソンをやるようになった頃目立って変質してきた。感動の演出が鼻につき始めた。障害者に無理やり何かをやらせたり、延々歌を歌っていたり。難病を克服するドラマをやったり。
むりやり感動の演出をする必要はないのではないかと常々思っています。最初の頃に戻って欲しい。
それと必要最小限の制作経費を除き、すべてボランティアでできないものか。真実はわかりませんが、出演者には通常のギャラが支払われているらしい。「火のないところに煙は立たない」といいます。高い志を持ってのチャリティ番組なら素晴らしいと思いますが、出演者にとってはあくまで仕事、つまり”ボランティアを演じている”わけで、そこに視聴者との一体感は生まれません。第1回、2回には間違いなくテレビの向こう側とこっち側に一体感がありました。
とはいえ、10億前後の募金が毎年集まっているというのも事実で、こういう形であろうともそれで募金が集まり必要としている人に行きわたればそれはそれでよいのかも。