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「エイリアン孤島鬼談」

エイリアン孤島鬼談 (朝日ノベルズ)
菊地秀行著・朝日新聞出版
 このシリーズは、1983年「エイリアン秘宝街」(ソノラマ文庫)スタートし、今回の「―孤島鬼談」で15作目。シリーズは以下の通り()は初刊年。
 (83)エイリアン秘宝街
 (83)エイリアン魔獣境(全2巻)
 (84)エイリアン黙示録
 (84)エイリアン怪猫伝
 (84)エイリアン魔界航路
 (85)エイリアン妖山記
 (86)エイリアン邪海伝
 (89-94)エイリアン魔神国(全6巻)
 (00)エイリアン蒼血魔城
 (02)エイリアン黒死帝国(全2巻)
 (09)エイリアン旋風譚
 (10)エイリアン虚空城
 (13)エイリアン幻想卿
 (15)エイリアン兇像譚
 (16)エイリアン孤島鬼談

 当初は、朝日ソノラマ文庫で出ていましたが、朝日ソノラマが2007年に廃業してからは、親会社の朝日新聞社が版権を引き継いで、このシリーズ同様、続編がここから出てたりします。
 しかし、第1巻の「―秘宝街」を読み始めた頃は主人公八頭大とほぼ同じ年齢だったのに、今やこっちはすっかり歳をとり、子供ですら、大より年上という…。33年の間、歳を取らない主人公に付き合うのはさすがにきつい。。
 

 昔は、好きな物語は永遠に続けばよいと思っていましたが、今となってはきれいに完結してもらった方が次の物語に気持ちよく移れます。面白いお話しだったので、続いていればやっぱり読みたくなる。とはいえ、菊地秀行の他シリーズ(吸血鬼ハンターDとか、魔界都市シリーズとか)はずいぶん前に離れ、いまだに読んでいるのはこのシリーズだけ。八頭大のキャラクターが好きなのです。しかし息子より年下になったら、なんだかなぁって感じです。


 さて今回のお話しは、まんま桃太郎の鬼退治。鬼が島に行って、鬼の宝を探すお話しです。発想そのものはよいのですが、大が物語に振り回された感じがしましたね。もう少し能動的に動く大の方が大らしい。緩急がなく、一気に突っ走ってしまった感。これはこれでで疾走感はあるのですが、うーむ、物足りません。こういうことをいうと、長編が良いと勘違いされそうですが、ページを増やすというよりも、もっと内容の濃い物語を望みます。
 それにしても33年もシリーズを続けるってやっぱりすごいです。菊地先生がお元気なうちに、そろそろ完結編を書いてほしいものです。