日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

縮小する日本


 9月25日のNHKスペシャル「縮小ニッポンの衝撃」がすごかった。
地方の人口が減り、東京をはじめとした大都市に人が集中しているという話は今に始まったことではない。2016年の今、島根県は年国で唯一大正時代よりも人口が減っているらしい。更に今後東京でさえ、まもなく人口減少に転じる区があるという…。


 今後、まずは地方から人がいなくなっていく。東京・神奈川にいると、「人がいないなんてほんと?」って思いますが、ほんのちょっと離れれば、明らかに高齢化し人が減っています。
 私がまだ実家に住んでいた頃は、夕方になれば商店街のある駅前のメインの通りは人でいっぱいでした。昼間でもそこそこ人はいたのに、今は本当に人がいない。これが東京から1時間程度の場所だというのだから、ここよりも遠いところや地方なんて言わずもがなでしょう。


 昨日、母親が入院しました。
 会社を休んで付き添い、諸々の手続きをしたのですが、それにしても、実家のご近所さんは、母親と同じ70代、80代のお年寄りばかりで若い人はほとんどいません。
 車で病院まで送る道中、助手席の母親が「なんでこんな時代になっちゃったのかねぇ」とぼやいていました。ここ20年くらいで、実家の近くの街の華やかさは消えました。でも、実家を出て一人暮らしを始めた30年前にもその萌芽はあったように思います。

 母親も車に乗れなくなり、日々の買い物にすら困る様になってしまった。歯医者に行くのさえ車に乗らないといけない距離では、年寄り一人で生活をするのはすごく大変です。なので、近隣の動ける老人同士で助け合って生きていく。こんなんでよいのか…という想いはあるけど、今更実家に住むことなんてできない。
 仮に実家で同居をしたにしても、ウィークディは家におらず、毎日介護をすることはできない。「昔はよかった」というけど、当然老人の世話は専業主婦の妻に大きな負担がかかっていたにちがいありません。それを「よかった」というのはやはり違う気がします。

 「こういう社会になるべくしてなった」というのが、偽らざる思いです。では今後どうすればよいのか。我欲を捨てて、家や土地に執心することなく、縮小していく世界に自分を順応させていくしかありません。でもおそらく、地方であればあるほどそういうものに拘りをもって生きている人は多いし、特に自分の親のような何もない時代に生きてきた人は、あらゆるものに執着して生きてきたから簡単に捨てることなんてできない。そもそも頑固で自分の考えを曲げない。自分より年少者が言っていることはすべからく従う気はない。
 

 実は大変な時代であるという認識を持たないと、これからどんどん酷くなっていくばかり…。
 どのような幕引きをするか。ソフトランディングをするためにはどうしたらよいか、一人ひとりがちゃんと考えないといけません。