万城目学著・文春文庫
万城目学初の時代劇小説。関ケ原の戦いが終わり、徳川の世が始まった頃、伊賀忍者の風太郎は、不幸な偶然が重なり、伊賀の里を追われることに。京に逃れた風太郎は、瓢箪を作ることになったり、祇園祭を見たいというお公家さんのお供になったりと、その日暮らし。忍者に戻りたいが戻れない。そんな時、伊賀に戻るように連絡があり、戦(大阪冬の陣)に参戦する。
前半のまったりとしたお話しが、祇園祭くらいから、徐々に殺伐とした雰囲気になる。今までの万城目ワールドにはなかった凄惨な描写にちょっと違和感。
大阪城に続く地下道ってとこに、あれ?と思った。しかして「プリンセス・トヨトミ」のあれかなぁ。
瓢箪の神様?因心居士の件もまだ解決していないし、今後の風太郎の行く末に何が待ち受けているのか、続けて下巻突入です。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/09/02
- メディア: 文庫
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