お客様とのアポ前、時間調整で入った三省堂に単行本があって衝動買い。昨年週刊ビックコミックスピリッツで読み切りが掲載されたのは知っていましたが、その後女性セブンで連載されたらしく、それをまとめたもの。
1988年に連載され91年からテレビドラマ化、大ヒットしました。主役の新入社員永尾完治に織田裕二、同じ会社のちょっとエキセントリックな女赤名リカが鈴木保奈美、完治の高校時代の同級生でナンパな男三上が江口洋介、完治、三上と同級生で学級委員、今は幼稚園の先生をしている女関口さとみを有森也実ちゃんが演じていました。主題歌は小田和正の「ラブストーリーは突然に」これも大ヒットしました。
1988年に新入社員というと自分とほぼ同じ年齢で、漫画もTVも観てました。今でいうトレンディドラマ、フジテレビ月曜9時、まだビデオも持っていなくて、月曜は間に合うようにちゃんと帰宅したりしてました。
鈴木保奈美は好きだったけど、奇矯な行動がちょっと無理で、どちらかといえばさとみ(有森也実ちゃん)の方が好きだった。もっとも、有森也実ちゃんはデビュー作「星空のむこうの国」からのファンですから、そういうバッファが掛かってますけど。
トレンディドラマの25年後、まさに私たちの世代の彼らがその後どのような人生を歩んで今ここにいるかは、当時を知っているだけに興味深い。
昔つるんでいた仲間、恋愛関係にあった男女の再会などというと、"やけぼっくいに火"的な展開がお決まりですが、このお話はそうはならない。ただ過去にさとみは三上と付き合っていて、完治はリカと付き合っている。その三角関係が25年後どうなるのか、というのは読者が最も気になるところ。
原作で不倫相手の子供を妊娠してシングルマザーになる決意をして完治のもとを去ったリカ。そのリカの息子"赤名アフリカ"(梨花の出身地ジンバブエからとった?)と完治の娘が結婚することになったことから物語は始まります。
なんという運命のいたずら。
子供たちをきっかけに、みんなが物語の舞台に上がってきます。
あの当時を一緒に生きて、色々な経験をして今ある程度先も見えてきた"同志"の皆さんには、ケリ付けるためにも読むとよいかもしれません。
当時のキャストでのドラマ化は面白いけど無理だろうなぁ。千堂あきほ引退しているし、織田裕二とか嫌がりそう。もっとも最近フジのドラマに勢いがないし、月9もひどい状況と聞きますので、ある意味この作品をドラマ化して月9に終止符を打つというのも悪くないかも。

東京ラブストーリーAfter25years (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 柴門ふみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: コミック
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