日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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皆中

 皆中=かいちゅうといいます。
 弓道って、甲矢・乙矢の2矢で一手という単位で、これを2組持つのを四つ矢といいます。審査は一手で行いますが、試合で複数矢を放つ場合は、四つ矢を持ち射場に入ります。
 入場時に持っていた矢を全て的に中てることを"皆中"といいますが、一手で二本とも中る事は、束る(そくる)、束中(そくちゅう)、諸矢(もろや)といいます。で、一本だけ中ることを片矢(かたや)半矢(はんや)と。逆に1本も中らない事を、"どする"といいます。なんでどするっていうんだろう。安土にあたる="土"する?よくわかりません…。 試合で四つ矢を全て中てると拍手をするのが礼儀だったりします。

 
「中る」の反対語、中らないことを「抜く」なんて言い方もします。四つ矢で、三本目までを詰めて四本目で抜くことを「留め抜き」といって、あと一本、とどめがさせなかったということで、三本中てる中では最悪の外し方と言われたりします。


 この四つ矢皆中っていうのが結構難しく、私弓道やって結構経つんですけど、恥ずかしながら一回もしたことなかったんです。一手をもって入場し二本とも中てる。これを繰り返して連続で中てるっていうのは何度もあるんですが、こと四つ矢をもって入場し、四本すべて中てるっていうのがなかったのです。
 例えば初矢を外した後の三本を入れるとか、二本目三本目を外すというのも結構ありますが、なんといっても四本中三本目までを中てて最後の一本を外す、これがとにかく多い。
 間違いなくメンタルの弱さが原因で、私の射なんて、誰も注目なんかしていないのに視線が気になってそれを意識しちゃって、"中てよう"という気持ちが先走り、手元が狂う。身体のどこかが一本前と同じように納まってくれない。手元の数ミリの違いが28m先では何センチもの違いになる。そんなこんなで最後外す。この繰り返しでした。


 で、今日、腰と肘の痛みが引かなくてどうしようかと思ったんですけど、来週再来週末がまた仕事なんで、今日を外すと練習行けないと思い、痛み止めを飲み、コルセットでがっちり固めて弓道場にいきました。
 初手は相変わらずあっちゃこっちゃでいつもの調子だったんですが、2回目の4つ矢で1本外してから次からの3本を中て「を、調子いいぞ」と次の4つ矢を皆中。次の4つ矢も続くかと思いきや、やっぱり相変わらずの「留め抜き」で、あちゃー(>_<)となったわけですが、10本連続的中というのは近年あまりなく、いい感じ。今日昇段審査だったのですが、身体がそんな調子だったので申し込みをしておらず、もし行ってれば受かってかも?と思っちゃいましたwタラレバですけどww しかし、その後は薬が切れたのか腰と肘、特に肘が限界で、早々に退散。やっぱ無理は禁物です。

 
 矛盾するようですけど、弓道って中ることも勿論大切ですけど所作、動きが大切なので、正直中りってあんまし気にしていなかったんです。とはいえ、中った方が気持ちいいし、かっこいい。外から見てもちゃんとした所作でしかも中る。これが目指すべきところで、結局どちらか一方(中らなくても型ができていればよい、中ればかたなんかどうでもよい)ではよろしくないのです。
 
 学生は、3年とか4年とかで結果を残さないといけない。試合は的中数で競われるので、短い期間で所作については最低限学び、どちらかというと中てることを中心に練習をする。
 社会人は、期限があるわけでないので、型や所作をしっかりと学び、最初は中りはさほど重視しない。
 そういう違いがあるんでしょうね。